第14週 「1965-1976」
まいにちまいにち てっぱんのうえでやかれて いやになっちゃうのは、この子も同じ。
店のおばさんとケンカして、空に飛び出すのでしょうか。四方から火ィ吹いてたりしてね。
ヒロイン交代制の利点は、メインのヒロインと共演する形で、次のヒロインの少女時代パートにたっぷり時間をかけられることでしょう。単独ヒロインだと一週が限度。「早く本来の主役を」とどうしても急かされてしまいますからね。それを押して引っ張ろうとすれば、メインのヒロインに負けない、もうひとりの主役として看板背負って立てるぐらいにならないといけない。子役さんにはなかなかの重責です。『おしん』の小林綾子は、まさにそれだったのですが。
るい=深津絵里の初めての子供の名は、ひなた。三代目ヒロインの誕生です。
父親・ジョー=オダギリジョーの影響著しく、チャンバラ大好き少女に。るいの額の傷をこう云うのはよかったね。
――67回より
――64回より。ひなたの自室。小学生の女の子の部屋とは思えません(笑)。
二代目モモケンのサイン会に条映太秦映画村へ ⇒ そこで外国人ボーイに一目ぼれ ⇒ 英語教室に通いたい! ⇒ 月謝稼ぎに空き瓶拾い ⇒ 吉之丞と一升瓶の獲り合いで怪我 ⇒ 吉右衛門=堀部圭亮、お詫びに福引券十回分(>ひなた=新津ちせ曰く「さすがケチエモン」(笑)) ⇒ ラジオ当選(安子や、るいが子供の頃聴いてたような旧型) ⇒ るい、「英語講座」が今でも放送されていることに気付く。
この流れ・筋立てもさすがに巧いですが、安子と稔のデートムービー、ドラマの小ネタでしかなかったモモケン=尾上菊之助のチャンバラが、次第に比重を増し、るいの代では思わせぶりに松重豊=伴虚無蔵が登場。ヒロイン三代目に至って、「ひなた編は、チャンバラ版『おちょやん』か!?」と思わせるほどのテーマに拡大。撒かれたタネが大木に成長していくプロセスを見届けるのがうれしい。素晴らしい。
気になる外国人ボーイも、どうやらそうではなさそうですが、初登場時には、安子&ロバート夫妻の血筋かと思ってしまいました。現実的・確率的にはまず有り得ないですが、ドラマウォッチャーというのは、どうしてもそういう見方をしてしまうのです。ひなたちゃん、その少年に恋をしたらあかん――そんなふうに思ってしまいましたよ(笑)。
しかし、この週、ワタシがもっとも印象に残ったのは、振り返りダイジェストではスルーされた、コレ。この世界でも巻き起こった、「およげ!たいやきくん」の空前の大ヒット。突如、回転焼きが売れなくなったのは、このせいだった!?(笑) 一子さん=市川実日子のツッコミが今週もキレッキレ。
今週のエンディング。関西人にもその存在をあまり知られていない、この歌。二匹目のドジョウはいなかった。ひなたちゃん、知ってた?
――横山ノック/カンバレ!たこやきちゃん


