朝の回診に来られたB先生が、
「退院にしましょうか。いいよ、土曜日でも今日でも」と。
えっ、今日??
今日はもう夫が仕事に行ってしまっていて来れないから、明日の土曜日にしてもらいました。
点滴はあるけどだいぶ減りました。そして、看護師さんがあまり来てくれなくなりました。点滴が終わったことに気づかず血が逆流していたことがあって怖かったので、自分で気をつけて終わったらナースコールするようにしてました。
手術から3日目ともなると、手をかけなくていい患者になったのでしょうね。そういえば先生の回診も減りました。
それにしても。
朝食が勝手に運ばれてきて、それを下げに行ってから昼食までのあいだ何もすることがないのって素晴らしいね。ベッドで寝ていても何も罪悪感がない。
思う存分本を読んで、ネットショップで買い物を楽しみました。これ以上ここに居たらダメになる 笑。
夕方、A先生が来られました。
「B先生から聞いた?明日退院でしょ?」
「はい、お世話になりました。ありがとうございました」
「うん。ハル子さん、すぐに手術を決められたから驚いたよ。無事終わって安心したね」
明日は土曜日だから、先生とは会わずに退院するのだろうなと思って、ちょっと寂しくなりました。
「退院したら2週間後に検査に来てくれる?僕の外来でいい?予約しておくね」
あれ?B先生が主治医のはずでは?
でも私はA先生にキュンだから異論無し。
「何か聞きたいことある?」と言われたので、ぜったい聞きたいわけでもなかったけど、「あの、コロナのワクチンって私受けてもいいんですか?血栓ができるって聞くのでしばらく控えたほうがいいのかなと思って」と質問してみました。
「いいよ!打てるようになったらすぐ打って。」
「えっ、いいんですか?副反応とか怖い気がするんですけど」
「まぁそれは。でも僕らはリスクで考えるから。うちでもコロナの患者さんを診てるけど、呼吸が苦しいのは本当につらいよ。ワクチンは打ったほうがいい。ま、僕は熱が出たけどね」
「えぇっ!」
「僕らスタッフは金曜日にまとめて接種したけど、土曜日は熱でぐで〜んってなってた」と言って、倒れ込む仕草をする先生。やだ、おちゃめ。
若いほうが副反応が出やすいんですって。40代だと半々くらいと言われました。
もっといろいろお話を聞きたかったけど、お忙しい先生の邪魔をしたくないから我慢。明日が退院だと思うと、急に名残惜しい気持ちで最後の夜を過ごしました。