いつの間にかアメンバー様が100人を突破しておりました。

アメンバー申請をなさる方にお願いです。プロフをご参照の上、アメンバー申請理由をメッセージにてお送り下さい。メッセージがない方を承認することはありません。承認基準は、スピリチュアルに対して批判的な立場であることです。尚、角松フリークは無条件で承認です(^^ゞ

 

スピリチュアルに関して自分的には究めたつもりでいますので、これから新規記事を更新することは基本的にはありません。それでも今なお、スピ被害に遭われた方・スピに疑問を持たれた方がキーワードを辿って当ブログを訪れ続ける現状がありますので、ニーズが存在する限り、ページは残します。繰り返しになりますが、過去記事に書いた通り、アメンバー申請理由に書かれる体験談は、皆様金太郎飴の如く全て完全一致しております。自分が持った疑問は間違っていない・誰もが同じ疑問に行き着くのだと自信を持って頂きたい、と切に願います。

 

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実家に行ったら膨大な書籍の山の中にどういう訳だかこんな本が転がっていることに気付いた。

 

 

なんでこんな本が家にあるんだ?これは私が過去記事でさんざタコ殴りしてきたトンデモ本じゃぁないか・・・と苦笑しながら手に取り、パラパラとめくってみた。

予想通り、スピリチュアルのネタ本でしたね。「思考は現実化する」「引きよせの法則」の亜流か?著者もまた胡散臭さ満点なパム・グラウトとかいうアメリカ人女性。ちょいとググってみたら、例の「思考は現実化する」をボロボロになるほど読んだ人とのことなので、間違いない。

やたら「エネルギー」の文字が躍っていたので、エネルギーワーク系スピのネタにされてるんだろうなぁ。エネルギーときたらスピ通はピンとくる「量子力学」だが、当然この権威付けなニセ印籠の役割を果たす4文字も散見されましたよ。

この人の売りは「思考が現実になることを48時間で証明できるプログラム」。誰でもこの実験によって、48時間以内に、思った事が現実化するらしいですよ!すごいな~。試してみる価値はありそう。私は絶対しないけどね。

証明できる、とまで言い切っているその9つのプログラムだか実験だか。実は私は全く読まなかったのでどんな内容か知らない。読まなくても内容、見えますから。過去記事で結論付けた「思考は現実化するのではなく、現実化させるもの」の一言に尽きるので。誰が何と言おうとこの結論はさしあたって現世で変わる事はないんじゃないかな。

 

それでも30秒ほどペラペラっとめくっただけで、ツッコミ処を見つけた。そして、心が弱った状態の人がこの本を手に取るとついうっかり心惹かれてしまう理由も。

これは、スピ全般について言えることなのだが、スピリチュアルは、全部が全部胡散くさい怪しい嘘を並べたているわけではない。人をほぉっと唸らせる「真実」を随所に織り込んでいることが殆ど(その殆どが、どっかから引っ張ってきた名言格言箴言を無断盗用)。

 

この本も、多くは嘘を書いてはいない。むしろ、部分的にはいいことも言ってたりする。真実がいい感じに織り込まれているから、人は納得し、引き込まれる。

問題はこの先。

 

ある真実Aと別の真実Bがある。どちらも「なるほどねぇ」と人を唸らせるいいことだったりする。ところが、そのAとBから導き出された結論Cに、論理的飛躍があるのだ。

図式化するとこんな感じ。

 

 A→B

 B→C

 故に、A→C

 

おかしいでしょう?これ、「AをしたらBになった」「BをしたらCになった」というのは別個独立の「真実」だが、だからといって「AをしたらCになる」とは限らないのだ(なることもある)。

 

具体的には、たとえばこんな感じ。

 

 私はお金が欲しいと思った。

 お金が欲しいと思ったら、お金が天から降ってきた。

 故に、思ったことは、実現する。

 

いくらなんでも笑止千万であると速攻で分かる筈だ。しかし、これと全く同じ事がかいてありましたよ、最初の方に。著者のパムおばさんが、いくら探しても「釘」がなかったので「どうか24時間以内に釘をお与え下さい」と祈りながら寝たら、翌朝目覚めた時に自分の手の中に釘があったんですと。パムおばさんはこれで、「願うだけで、思考は現実化するのです!」と確信したそうですよ。

しかも、全編余すことなくオールオーバー、このパターン。AをしたらBになった、BをしたらCになった。だから思考は現実化するんです!って・・・。

大体、現実とは、自分の思考を軸にして構築した場合すべて「思ったこと」と「思いがけないこと」の二つで構成されているから、思った事が現実になる事なんて不思議でもなんでもない。問題は、何故思った事が確実に現実になると言えるのか、その理由とか仕組みだよね。ところが何故、A→Cになるのかという根拠説明が一切ないのだ。あ、理由は一つあったかな。それは「私が実現したから。」だったそうだった。どこぞのCMじゃないが、「あなたもきっと実現する。私が実現したんだから」みたいな。人は、私も含めてだが、「体験談」に非常に弱いからね。溺れる者は藁をもつかむ、の心境は、私も別ジャンルでよく手を出してしまうので、非常~に理解出来る。

確かに、単なる体験談として読むなら害はないし、ひょっとしたら自分も上手くいくかも?と「お試し」するのも特段害はないし、それがたまたまうまくいったりしたらラッキーだし。

但し。

この本をつまみ食いして、新たなワークショップだプログラムだと勝手に再構築した「スピ技法」をワンセッション○万円、なスピ職人が確実に相当数存在する筈なので、努々引っかからないようにして欲しい。

 

個人の価値観にもよるが、根拠を示せず論理破綻しているプログラムを試す時間が勿体なくない?それより私は、思考を現実化させる為の「適切な」手段を探し(それが最大の問題)、実践する事に専念したいよ。