気付いたら12月。

このところ諸事情により、記事が全く更新できないでおります。
楽しみにお待ち下さっておられるアンチスピなアメンバー様には本当に申し訳ございません。


12月と言えば、角松さんの

Toshiki Kadomatsu Performance
Close out 2014 & Ring in The New Season


・・・近づいて参りましたね。

今年は忙しくて、心準備が全く出来ないでおりますが、私も勿論、中野2DAYSに行きまして、

 年末が近づくといつも思う
 良い意味でも、悪い意味でも、
 まさかこんなことになるなんて
 年の始めには思ってもみなかった、と・・・
     (BIC vol.76より 角松様お言葉抜粋)

・・・という「まさかこんなことになるなんて」を、実感したいと思っています。


しかし、いつもながら角松さんのお言葉は深い。

今年の11月のカレンダーのお言葉も、後で読み返したら、正しく自分のことを言っているかのようでした。




12月になると必ず聴くアルバムが何枚かありますが、中でも絶対に外せないのが、吉田美奈子さんの伝説のアルバム「BELLS」です。





タイトル: BELLS (2014年新装盤)/LA LA LOO PRODUCTION INC.

¥3,240
Amazon.co.jp


今、記事に貼ろうとして驚きました。これ、今年新装版が出てたんですね!というか発売はなんと、今日じゃないですか!!!いやーびっくりした。

ご存じ「BELLS」は、1986年にインディーズCDとして限定3000枚発売され、うち10枚を角松敏生さんがお買い上げになったという、伝説のアルバムです。
私が20年ほど前、ラジオで直接、角松さんに伺う事ができまして、その時「ごめんなさい、このアルバムはもう手に入らないと思います」「僕は10枚買いました」とおっしゃっておりました。

その後再販され、私も勿論入手しましたが、これは新装版も買わなければなりませんね。この記事を書くために検索して良かった(笑)





ライブバージョンの動画は幾つかありましたが、先ずはフルコーラスでドラマティックにヴォーカルを盛り上げている、CDで聴きこんで欲しいと思います。

吉田美奈子の“CHRISTMAS TREE”の世界観を語る事は非常に難しいです。歌詞が抽象的なので、恐らく、聴いた人各々の感じ方、思い入れがあることでしょう。

私は昔からこの曲は、母性に近い、無償の愛を唄ったものだと感じていました。
そして、この愛は、相手に直接、「言葉」や「行動」によって示されるものではなく、「祈り」によって捧げられるものだと思います。だから、愛情を向ける相手は、決して双方向ではなく、こちらから一方的に心を向ける相手でしかあり得ません。「祈り」とはそういう行為だと思います。


吉田美奈子さんの曲で意外と多いのが、そうした、報われることのけっしてない想いを抱えたバラード曲です。古くは「時よ」がそうですし、最近ですと「月明かりの庭」でしょうか。探せばもっとあるでしょう。

1997年にリリースされた岩崎宏美の「SHOWER OF LOVE」に収録された、「そっと愛して」という、美奈子さんが作詞作曲の美しすぎる曲があります。この曲が余り知られていないのは実に惜しいことです。

SHOWER OF LOVE[+5]/ビクターエンタテインメント

¥2,571
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このアルバムには角松敏生提供楽曲があり、そちら目当てで購入しましたが、アルバム2曲目に収められた美奈子さんの「そっと愛して」が本当に切ない。「CHRISTMAS TREE」のような、無償の愛をベースにしながら、その想いはまだ伝えていないし、また、未だ「祈り」に昇華されてもいないのです。


  そっと愛してる人に出逢ったのは そんな時だった
  打ち明けたいと想う気持ちで 心が揺れていた・・・


打ち明けられないのは、相手に愛する人がいるから。この女性が、結局心を打ち明けたのかどうかは最後まで分かりません。打ち明けることもなく、ただ心を揺らしていた、そんな風にそっと、愛することを選んだのかもしれません。

決して叶わない想いを唄った曲というのは、本当に美しく仕上がるものだなと思わせる曲です。
吉田美奈子さんはコーラスで参加していますが、ぜひこの曲を、美奈子バージョンで聴いてみたいものです。  



 
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