初仕事 | 川端貴侊 仏画師・木彫刻師

川端貴侊 仏画師・木彫刻師

仏画教室のご紹介や作品制作の様子をお伝えするブログです。

本日は、私がはじめて仕事の依頼を受けた 「表札」 についてご報告させて頂きます。




高校時代の友人からリフォームした家の表札を作ってほしいと依頼を受けました。




文字を彫る事は仕事で何度かさせて頂いておりましたので、出来ると思い引き受けさせて頂きました。




依頼は二つの性を1つの板に彫ってほしいという連名の表札希望で、どんなデザインが良いかを聞きいくつか図面を作り選んでもらいました。




こちらがその図面。



木彫刻師





これは選ばないかなと思っていた図面だったので、これがいいと言われた時はちょっと驚きました。




選んで頂いた以上は凄い表札に仕上げたい、やる気満々です。




材料は表札によく使われる欅(ケヤキ)を選びました。




とてもいい色の材料です。




欅は硬くかけやすい性質がありますので無理に力を入れすぎないよう気をつけないといけません。




まづは、図面を材料に写します。





木彫刻師


そして文字を彫っていきます。




ローマ字部分は 【薬研彫り】 、漢字部分は 【かまぼこ彫り】 で彫る事にしました。



薬研彫りは、文字をV字に彫るやり方です。



かまぼこ彫りは、かまぼこのように盛り上がるように彫りやり方です。



よくある文字とは違い、細かく波打つ文字でしたので慎重に彫り進めました。



彫るとこんな感じになります。




木彫刻師



次に、裏にネジ穴を開けます。



ネジがぐらつかないよう穴はぴったりに開けます。





木彫刻師




次に、文字の着色をします。




最初は光沢を持たせ仕上がりにしようと思っていましたが、彫った字を見てマットな仕上がりに変更しました。




出来上がったのがこちらです。





木彫刻師




写真では彫りの感じは分かりにくいですが、ボリュームのある文字になりました。




「このお家がますます繁栄されますように」と願いながら彫ったこの表札が、この先このお家の顔になると思うと、感動で胸がいっぱいになりました。



最近は機械で簡単に表札を作る事が出来ます。




しかしこの先長くお家の顔になるものですから、手彫りの味わいある文字で作られた方が何倍も立派な顔になってくれると思います。




今回、初めて仕事をさせてくれた友人に心から感謝しています。



ありがとうございました。