彫刻刀 ③ | 川端貴侊 仏画師・木彫刻師

川端貴侊 仏画師・木彫刻師

仏画教室のご紹介や作品制作の様子をお伝えするブログです。

今日も相変わらず寒いですね。



井波は毎朝、氷点下3度という寒さです。



夜、雪が降り朝になると辺り一面真っ白!



なので、最近は雪かきがかかせません(>_<)



でも雪なんかに負けていられません!気を取り直して彫刻刀の製作へ。




前回までは丸鑿(マルノミ)の製作過程をご紹介しましたが、今回は平鑿(ヒラノミ)のご紹介です。



私が鑿の柄に使用しているのは桜の木です。

使ううちに手の油でいい色に変わっていく素材なので、これからどう変わっていくか楽しみです。



木彫刻師




製材された材料に刃物を入れる溝を掘ります。




丸鑿と違い平鑿は二枚の木材で刃物を挟むかたちになります。

なので刃物の形状に合わせ彫ります。



簡単そうにみえていたのにかなり手間がかかりました。


掘っても掘っても刃物が入らないんです。

想像以上に掘りました。


掘るのは片方の木材のみです。

刃物を入れ木材を二枚重ねた際、隙間が少しでも開いていたら掘り直し。

隙間が無くなるまで掘ります。



木彫刻師



刃物を入れるとこんな感じです。

きれいに収まりました(*^ー^)ノ



木彫刻師



そして二枚の木材をくっつける作業に入ります。



木材にドリルで二箇所穴を開けます。

直径6mmの穴です。

ちゃんと固定しないと二枚の穴がずれるので要注意です!


木彫刻師



穴を開けたら直径6mmの円柱の木材を打ち込みます。



気持ちいいくらいに二枚の木材がぴったりくっついてくれました。



木彫刻師



今回、一本溝を掘り過ぎてしまった彫刻刀がありました。

その時は紙を挟み溝を調節します。

勉強になりました。



彫刻刀は刃物を取替えられるように作ります。

ゆるくなってもきつくなってもいけない繊細な道具です。




彫刻刀も一つの作品なのだと教わりました。



手間がかかる分どんどん愛着が沸いてきます(*^▽^*)




まだまだ寒い時期は続きますので、皆さんも体調管理は気をつけて下さいね。