前記事の続きになるけど、犬島を訪れた後は再びフェリーで豊島(てしま)へ。
この島は人口約800人で「福祉の島」「アートの島」とも呼ばれています。
ここでは豊島美術館を見学。
美術館まではバスで移動。
美術館はオンラインチケットによる予約制。
柱が無い水滴のような形をした建物で、天井の開口部から周囲の風、音、光を内部に直接取り込んでいます。
ここから入ると内部空間では1日中「泉」が誕生。
コンクリートの床にある小さな穴から地下水がほんの少しずつ(1滴)湧き出て、その水滴が緩やかに斜面になった床をゆっくり流れていき、そこにある水溜りに吸収され新たな水溜りを形成して、やがて穴へ消えていく様子があちこちで繰り広げられています。
ものすごく単純な様子だけど水滴の形が違うし、次の水溜りに吸収される所まで流れ着くだろうか?などと考えると、見ていて飽きません。
時間がゆったり流れていて、こんな当たり前の単純な水の動きに見入ってしまう事に驚きました。
美術館と名前が付いているけど展示物などは他に無く、本当にこれだけなんです。
「訪れた人にしか分からない、不思議な世界観を持つ美術館」と言われているのが分かります。
また敷地内には広い屋外スペースがあり見晴らしがいいので、ゆっくり座って休憩したり景色を楽しむ事も出来ます。
本当に不思議な美術館でした。
帰りは美術館から唐櫃港まで歩いて行き、そこからフェリーで小豆島へ。
この島も時間がゆったりと流れているようでした。