"EMO" とは? | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 
 
世間一般的な音楽リスナーというよりも
 
自分が感じたことを
 
我が侭に書いていく、ジャンル別記事
 
シアトリカル】、【POP PUNK】に続き、ようやく第三弾。
 
書きたかったようで書きたくなかったジャンル…
 


今回はEMOです。
 
ホンットに日本人はEMOが好きだよねぇ…
 
って、音楽好きな人は数あれど
 
自分の周りの人だけ見てても、ホントにそう思う。
 
 
 
書きたくなかった理由としては、エモ厨がうざいから
 
ここでもTwitter、通称バカ発見器が大いに役立つのですが
 
 
今、起きた… エモい…
 →おそらく寝坊や遅刻。もしくは寝起きの状況自体
 
この曲めっちゃエモくね!?
 →言いたいだけだろお前。そもそもお前の言い方が全然エモくない
 
パンクはエモなんだよ!
 →いやいや、パンクはパンクだろ何言ってんだ
 
 
などなど。

「エモい」でエゴサーチかけようもんなら、きっとたくさん発見できるはず。

エモ厨は、良くも悪くもエモに迎合しすぎているというか何と言うか…
 
顔ファンや信者になる人たちの対象が、ある特定のメンバーなら
 
数あるジャンルの中でエモに特化して好む人が、エモ厨なのかと。
 
好きになるのは立派なことだが、
 
節度や、ほどほどにってことは大事だと…(。-∀-)ノシ
 
まして、そういったTwitterみたいに
 
無意識にしたツイートがフォロワーに、何なら世界に発信されてることを
 
努々お忘れなきよう…
 
 
 
と、だから
 
レポやそうでない記事でも、あんまりエモいとか使いたくないんです
 
まぁ、あとは
 
単純に、個人的にエモ音楽自体があまり得意でないから
 
ってのが主な理由。

Yellowcard とかもかなり好きなんだけど、同世代のバンドと比べて

自分のiPodの中で、再生回数がトップグループでなく

2位、3位グループらへんに留まっているのもそのせいでしょう。

ここ日本でもAs It Is が話題になってますが

他の人が絶賛してる理由が、自分にはパッとこないのもそのせいでしょう。
 
とはいえ、記事にするにはそこそこ知ってなきゃいかんし、
 
もちろん好きである必要はないけど、好きな方が書けることは増えるしね。
 
 
 
と言っていても、こうして記事にしてしまったので
 
本題へ。
 
 
 
そもそもEMOという単語はどこから来ているのか?
 
 
emotional
感情、感情の、感情的な、叙情的な
 
 
まぁ、これでしょう。
 
その単語の頭を取って「EMO
 
 
言葉だけ切り取られてもわかんねーよ
 
えぇ、ごもっとも。
 
↑に書いた日本語の意味の通り、
 
そもそもが具体的なものを表す言葉じゃないんです。
 
要は雰囲気単語です。
 
この手のものは、語るより実物を見せた方が早い。
 
ってことで、こちらをどうぞ↓
 
 
The Get Up Kids - Holiday
 
Jimmy Eat World - The Middle
 
Taking Back Sunday - MakeDamnSure
 
Finch - What It Is To Burn
 
Kids In Glass Houses - Matters At All


 
 
この通り、曲を聴いたら
 
何となくわかっていただけただろうか。
 
そこそこにEMO MUSICの定番を集めたつもりだ。
 
テンポが速かったり、遅かったり
 
スクリームしてたり、してなかったり
 
同じEMOとは言え、こうも違う。
 
でも、雰囲気は似ていると思いませんか?
 
EMOを天気で表すなら曇り

 
もしくは夕時(夕時は天気じゃないが)

 
季節で表すなら、間違いなく

 
感情なら、哀しい寂しい。 不安… は、むしろシアトリカル寄りか。

と、言えばもう少しイメージ固まるんじゃないでしょうか?
 
 
 
90年代では
 
↑で挙げたThe Get Up Kids や、
 
00年代前後にはJimmy Eat World
 
Emo全盛と言われるほどに知名度の高いバンドも増えてきた。
 
00年代初頭くらいになると、
 
Finch や、The UsedStory of The Year等々
 
スクリームパートを導入し、
 
Screamo(語源はScream + Emo)バンドが世間を賑わせた。
 
まぁ、スクリーモって呼んでるのは日本だけな気もしないでもないが。

"Screamo"って、わざわざ英字で検索かけても

ヒットする上位のサイトは、日本のサイトだしな。
 
 
で、今は
 
もちろん↑で挙げたバンドも現役で活躍してるバンドが多いが
 
当時ほどの溢れんばかりの人気を博してるワケでもないだろう。
 
(その頃から付いた固定ファンは多いだろうが)
 
ジャンル別記事の最初に取り扱ったシアトリカルと同様
 
個人的にエモって、ジャンル云々よりかは
 
そういった表現法のひとつと言ってもいいんじゃないかとさえ思ってる。
 
そもそも音楽のジャンルなんて曖昧なんだから
 
これはこう!なんて言い切るのも今さら馬鹿馬鹿しい話なんだけども。
 
wiki見ても、エモの起源はハードコアとか書いてあんだぜ?
 
今や世に出回るようなエモな音楽好きな人にそんなこと言っても
 
信じてもらえないくらい対極に位置するようなもんじゃん > HC
 
でも、よくよく考えて見れば
 
ハードコアにだって、エモ要素を取り入れたバンド、曲はあるし
Funeral Diner - We Become Buried

Your Demise - Miles Away

envy - worn heels and the hands we hold

 
もちろんスクリーモだってそうだし
The Used - Cry
Silverstein - My Heroine
Pay money To my Pain - Pictures

 
それはロックでも、果てはパンクだって同じこと
There For Tomorrow - A Little Faster
Useless ID - Blood Pressure
NoFX - The Plan

tacica - 命の更新
Northern19 - Never Ending Story


ポップパンクなんか、むしろエモとは切り離せないでしょ。
New Found Glory - Hold My Hand
All Time Low - Time-Bomb
As It Is - Dial Tones

POP DISASTER - Here We Go Now
Castaway - Sink or Swim

 
ポスコア、メタルコアだって一緒だよ。
Chiodos - Ole Fishlips Is Dead Now
The Amity Affliction - I Heart H.C.
Memphis May Fire - The Rose
Architects - Broken Cross

Crossfaith - Scarlett



選曲に異論は認める。

どのバンドにも当てはまるとはいえ、

それはあくまで楽曲の話。

仮にキレッキレなメタルバンドを挙げて

パンクス精神があるからって、そのバンドをパンクバンドだとは言わないだろ。

あくまでエモ要素を含んだ曲があるから

この曲はエモーショナルな部分がある、とかならまだしも。

エモ曲ひとつ取り上げて、そのバンドをエモバンドだ

なんて言うのはただの阿呆です。

んなこと言い出したら、世の中エモバンドしかいなくなるわ。
 
 
 
と、いうように
 
別にEMOってジャンルで括らなくても
 
今やどのバンド、どの曲にだってEMOな要素は当たり前のように存在してる。
 
だから、それはもうジャンルどうこうじゃなくて
 
一種の表現法のひとつとして数えてもいいんじゃないかって思った次第です。
 
 
そういえば、以前

EMOバンドかどうか判別するサイトが話題になりましたね。

IS THIS BAND EMO?

↑まさに冒頭に使用した画像のやつです


試しに最初に挙げた5バンドでやってみたら

EMO BANDとして判別されたのは

The Get Up Kids
Jimmy Eat World
Taking Back Sunday


でした。

Finch が弾かれたのは、やっぱEMOより

Screamo / Post Hardcore だと認識されたからだろう。

Kids In Glass Houses なんて、このシステムの中にねーよ

つまり判別するバンドの候補にも選ばれてないと言われた。

解散決まってるからか?

それともホントに制作者が入れなかっただけなのか。

マイケミは判別されたし、やっぱ制作者がKIGH知らんか

入れなかっただけっぽい。


と、お送りした

ジャンル別記事第3弾「"EMO"とは?」でした。

やっぱりまだまだ勉強が必要でしたね(´∀`;)笑





ところで冒頭で使用した「我が侭(我が儘)」という言葉
 
今では、自己中と似たマイナスイメージで使われる言葉ですが
 
本来は
 
我が、まま(自分の思った通りに、ありのままに)

という意味だそうな。

相手がいるいない、それに状況によっても
 
その時々の意味は変わってくるとは思うけど、
 
今の時代、きっと『自己中=ワガママ』以外で使ってる人なんていませんよね。
 
どこで歪曲されて伝わったのかは知りませんが
 
おそらくクソなメディアがまた変な伝え方したんでしょう。
 
こんな日本語、実はそこそこ数があったりなかったり。
 
思い出したらまた書きます。
 
普段は音楽ばっか掘り下げてますが
 
言葉ってのも、掘り下げると意外と面白いですヨ。