私が父から距離をとった理由は、はっきりしていました。
それは、小さな我が子に手をあげさせないため。
恐怖がそばにある環境で育てたくなかったからです。
父とは距離をとっていましたが、
その父と一緒に暮らす妹が、アメリカの私たちの家に遊びに来ることは受け入れていました。
妹は、私の子どもを「可愛い」と言ってくれていましたし、
自分が着せたいと選んだ服を買ってきてくれることもありました。
数日間の滞在。
やはり、日本から家族が来てくれるのは嬉しいものでした。
一緒に遊園地に行ったりして、楽しい時間も過ごしました。
——けれど、その中でも「引っかかること」があったのです。
—
ある年の7月4日——アメリカの独立記念日には、
花火を見たり、ホームパーティーを開いたりして、多くの家庭が祝います。
私たちも、海の近くにある友人の家へ
滞在していた妹を連れてお邪魔しました。
とても楽しい時間でした。
しかしその中で、妹が私の高校時代の元彼の話を突然持ち出してきたのです。
今の夫と付き合う前の人の事です。
子どももいて、家族同士で集まっているなかで、しかも私の友人たちの前で、なぜ今それを?と戸惑いました。
対応に困り、居心地の悪さを感じたのを覚えています。
—
妹が帰国してからも、モヤモヤが残る出来事がありました。
滞在中に妹が撮った私の子どもの写真を、妹が自分の机の上に置いていたところ——
なんと父が、それを勝手に持って行ってしまったというのです。
私が父と距離をとっている理由を知っているはずなのに。
それは、私にとってとても恐ろしいことでした。
それに対して妹は、
「置いておいたら勝手に持っていっちゃったんだけど」
と、あっさりとだけ報告してきました。
……その温度差に、大きな違和感を覚えました。
—
遡ってみれば、私の結婚披露宴のときでも。
きょうだいは、夫側のきょうだいや親戚のいとこと同じテーブルに座っていました。
妹の隣は、夫の妹の席でした。
その場で妹は、私と喧嘩したときのエピソードを、まるで笑い話のように話していました。
きょうだい喧嘩ですから、綺麗な言葉ではありません。
しかも、そのままの口調で、
「こんなにお姉ちゃんは怖いんだよ!」
と初対面の夫の妹に語ったのです。
私は、結婚式という晴れの日に、自分の立場をまったく考慮してもらえなかったことに、悲しさを感じました。
他にも、小さな引っかかりはいくつもありました。
けれど、以前書いた妹の結婚式の件をきっかけに、
私と妹との間には、どうしても埋められない距離が生まれてしまいました。
とても残念なことです。
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