初出社の日、意気揚々と会社に向かうと、採用されたはずの会社の入り口がない・・・!


思えばこれが僕と僕の会社の運命を暗示していたのかもしれない。


とある暑い夏の日、就職活動中の僕はある出版社の事務部門の求人票を見つけた。「勤務時間が9時半~17時半、土日祝休み、給料もまあまあ良い」かつ、会社の場所がなにせ当時の住まいからひと駅だった。本はそれなりに好きだった僕だったが、出版社志望ということはまるでなく、条件に魅かれてこの出版社の採用試験を受けることにした。


書類選考にどうにか通過し、面接に行くと社長と随分と若いイメージの取締役と名乗る二人が面接官だった。


面接前に名刺をもらうと、社長は「利尻」氏、取締役は「高木」氏というらしい。


てっきり二人は親子で、高木氏は二代目か何かと思っていた僕は、この若い高木氏は一体どういう人なんだろう?とまったくイメージが持てなくなった。しかしその実体は入社後嫌というほど知ることになる。