丹田呼吸の科学と実践(Science and Practice of Tanden(Dantian) Breathing) -5ページ目

丹田呼吸の科学と実践(Science and Practice of Tanden(Dantian) Breathing)

産婦人科医の久保田武美と申します。
大病をきっかけに呼吸法の研究を始めました。
その中で、逆腹式呼吸という素晴らしい呼吸法に出会いました。
数々の実験を通して呼吸法を科学的に分析し、
その効果・活用方法を説明してゆきたいと思っております。

今回は逆腹式呼吸における骨盤底筋群についてお話しいたします。

皆さんは骨盤底筋群をご存じでしょうか?

腹腔を容器に例えた場合、
底に相当する筋群で
肛門挙筋のほかいくつかの筋の総称です。

 

私は産婦人科医ですので、
骨盤底筋群の機能不全に悩まれる

多くの患者さん達と向き合ってきました。
子宮脱、膀胱脱、直腸脱、腹圧性尿失禁・・・

 

骨盤底筋群の機能不全は

どちらかというと女性に多い異常疾患ですが

もちろん男性にも関係があります。


そこで、私は骨盤底筋群についても
逆腹式呼吸の実験を行いました。
そして、とても面白い発見をしました。

骨盤底筋群と腹筋の収縮は

必ず連動します!
 

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それでは、私の実験結果をご覧ください。
このグラフは、腹圧と腹筋の実験中に
ちょっと遊びのつもりで行ったものです。


 

逆腹式呼吸で息を吐く時に、
ギュッギュッと肛門を絞めてみました。
すると、腹圧の上昇とともに
外腹斜筋と腹横筋の電位が上がりました。

内肋間筋は

肛門を絞めても絞めなくても上がりました。

何度かやってみたのですが、
この関係を

どうしもて切り離すことができませんでした。
そして複数の被験者で試しましが、

みんな同じ結果でした。


スポーツや歌でより高い腹圧が必要な時、
肛門を絞めることで

簡単に腹圧を上げて

パフォーマンスを高めることができそうです。