丹田呼吸の科学と実践(Science and Practice of Tanden(Dantian) Breathing) -11ページ目

丹田呼吸の科学と実践(Science and Practice of Tanden(Dantian) Breathing)

産婦人科医の久保田武美と申します。
大病をきっかけに呼吸法の研究を始めました。
その中で、逆腹式呼吸という素晴らしい呼吸法に出会いました。
数々の実験を通して呼吸法を科学的に分析し、
その効果・活用方法を説明してゆきたいと思っております。

今回は逆腹式呼吸の重心移動についてお話いたします。

 

皆さんは、呼吸で重心を移動できることをご存じでしょうか?

 

もちろん、

手足を動かすだけでも重心は移動しますが、

外から動いているように見えない時も、

呼吸をするだけで重心は移動します。

 

「人間の重心は仙骨の前面にある」
という内容の本を見たことがあります。

しかし私は実験で、

呼吸で重心を移動できることを発見しました。

 

下の図はその実験風景です。

 

 

さらに、

呼吸様式により重心移動は異なり、
逆腹式呼吸は重心移動を意図的に制御できる
ということもわかりました。

 

下の図は、呼吸様式別の重心移動をグラフにした物です。

 

 

呼吸で重心を移動できれば、
スポーツでも踊りでも、
自由に自分の身体を操ることができます。

 

では、どうして
呼吸で重心を移動できるのでしょう?
そして、どうして
逆腹式呼吸はその移動を意図的に制御できるのでしょう?

 

それは、横隔膜の下に
重い肝臓や腸などの内臓があり、
呼吸とともに上下に大きく移動するからです。

このブログの
「丹田呼吸プレゼント動画のご紹介」
に掲載した動画を見ていただくとよくわかります。

 

普通の呼吸は吐く時に、横隔膜を弛緩します。
そのため、重心が意思にか関わらず素早く上がってしまいます。
しかし、逆腹式呼吸は自分の意思で
ゆっくり息を吐いて
ゆっくり横隔膜を上げていきます。

ということは
逆腹式呼吸は、自由に自分の重心を操ることができるのです。