今年のメインイベントのひとつ夏山縦走が終わった。
昨年の北アルプス縦走とくらべると華やかさはないけれど、
縦走した達成感、充実感はそれなりにある。
それは縦走距離190km、累積標高13,000m以上という数字でもあきらか。
こんなにどっぷり山に浸れる時間は一年を通してもそうない。
だからこそ気づき、得られることもある。
縦走の最初のうちは非日常の環境に心躍り、山歩きそのものが楽しい。
それが3日もたつと、山にいることが自然になり、
何か哲学的なことを考えるようになる。(ソロ山行あるある)
「人生とはいかに」とか
今考えると何、気取ってんだか、と思うけど。
「すべての事象は偶然と必然からおきている」
それが今回、一番感じたことだった。
「あたりまえ」と思っていることは主観的であり危ういもの。
登山計画通りに事が進むのは、あたりまえではない。
だからひとつひとつのことに対して感謝の気持ちが生まれてくる。
今回、感謝の気持ちがあふれ、大きく声にしてしまったことがある。
それは「山の中でスマホを落としたとき」
スマホが無くなっているのが分かったとき、
「終わった・・・」
と思った。
もちろん紙の地図は持っていたので縦走自体はできただろう。
どこまで引き返せばよいのか分からない。
引き返しても見つかるとは限らない。
まさに神にもすがる思いで探した。
そして見つかった(沢の中に水没していた・・・)
「ありがとう!!!」
今となれば笑い話かもしれない。
こんな縦走をいつまで続けられるか?
来年以降もずっと続けるつもりだけれど、
突然、健康上の理由で行けなくなるかもしれない。
かと言ってネガティブに考えるのではなく、
ポジティブに考えて、もうすこし丁寧に生きようと思う。
年に一度くらいは、こんなことを考える時間があってもいいだろう。
2022.8 中央アルプス
