8月12日(金)
この日は熊の平小屋から荒川小屋までの予定。
コースタイムで19時間ほど。
その70%かかるとしても13時間は歩くことになる。
なので出発はまだ暗いうちの午前3時20分ころ。
樹林帯をヘッドライトを点けて、ひとりで進む。
ペースが違うのでこの日のスタートは三人とも別々。
時折ライトを消して星空を眺めたりもした。
やがてうっすらと空が明るくなる。
山ではこの夜明けの時間が好き。
生命の力強さを感じるから。
ちょうど夜が明けたタイミングで稜線に出た。
目の前にはこれから登る塩見岳が「どーん」と姿を現した。
「うん、いいね」
気持ちよく先へと進む。
そして塩見岳(標高3,052m)に登頂。
南アルプスでは最後となった百名山。
写真を撮りながらしばらく、そこからの眺めを楽しんだ。
雲海に浮かぶ富士山もはっきりと見える。
そしてその先へと進むことに。
落石が起きそうな場所や急峻なところはゆっくり。
塩見小屋を過ぎたあたりから徐々に樹林帯の中へと入っていく。
気持ちのよいトレッキングだ。
もう少し荷物が軽ければいいのだけれども・・・。
塩見岳
この日も軽装のトレイルランナーを何人も見かけた。
彼らにとっては南アルプスという場所すら、そういうフィールドなのだろう。
ちょっと複雑な気分。
三伏山に登ると前方に三伏小屋が見える。
まだ早い時間だけれどもお腹が空いたので三伏小屋で昼食を食べることにした。
水場は結構離れていた。
この日も陽射しが強く、暑さもあるので水は切らさないようにした。
食べているときにTJARの選手ひとりが目の前を通って行った。
らーめん、食後のコーヒーを飲んで出発。
すこし進んだあたりから、稜線に雲がかかるようになってきた。
天気は下り坂なのか?
雷雨の心配はなさそうなので気にせず歩く。
レースと違って気ままな山歩きは楽しい。
ところどころで立ち止まりながら歩いた。
午後1時40分頃、高山裏避難小屋に到着。
まだ早い時刻とはいえ、すでに10時間以上歩いている。
普通に考えればこの日はここで終わりだろう。
だけど荒川小屋が集合場所なので先へと進んだ。
小屋のおやじさんに、「今日はどこまで行くんだ?」と聞かれた。
おそらく遅い時刻にここを通過するのは危険なのだろう。
なにしろ目の前には荒川岳がそびえている。
森林限界を越えるころ、周りはガスってきた。
もう景色は期待できない。
ガシガシ登るだけ。
さすがに疲れてきた。結構きつい。
避難小屋を通過してから1時間以上登り続けている。
やっとのことで前岳(標高3,063m)に登頂。
山頂はガスと風がすごかった。
早々に下りることにした。
そこからも思った以上に時間がかかって荒川小屋に到着。
時刻は午後4時40分頃。
ほぼ計画どおり。
ツェルトをテン場に張って夕食。
この日も三人で乾杯することができた。
飲みながら明日の予定を確認して就寝。
行動時間: 13時間20分 (CT:約19時間)
累積標高: 約3,000m
(つづく)
楽しい♪
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