1、魚クラブ『Bar月光~それぞれのペーパームーン』フジハラビルB1ギャラリー
大竹野さんの原作「屋上のペーパームーン」を昇竜之助さんが脚本:演出。それも2本立て!
①「~女たちのペーパームーン」②「~女装男のペーパームーン」
地下のバーに集合した、なにやら怪しげなたメンバーたち。女装の部と女性の部を観劇。実際の銀行襲撃事件を扱っていますが、人間ドラマに焦点をあてて、おかしくもあり切実な会話が非常に良かった!女性の男性陣がみんな綺麗でした。
2、Cheeky☆Queens Stage#003『紅の旗』インディペンデントシアター2nd
目まぐるしいがしっかりと時代を映し出し、各シーン魅せます。大勢の出演者の中でも、主演のお二人と悠里ちゃんに目線が行きます。そして私は美樹てぃーさんも視野にいれていました。そうですみんなが元気で汗と感動のある芝居でした。
3、SSTプロデュース『寿歌(ほぎうた)』船場サザンシアター
北村想さんの名作。戯曲は読んだことあるが舞台を観るのは初めてでした。北村さんの世界観とあの時代を、いかに演出するか。ある惑星の終末に生きる人々。ただ淡々と日々を過ごすしかないのか。明日への希望はあるのか。
4、悪い芝居『ラスト・ナイト・アンド・フェースト・モーニング』ABCホール
幼少期の記憶はない。最初の記憶は人それぞれですが、ネットで拡販され皆が自分の知らない自分の幼少期を知っている怖さ。記憶をなくした男がいる。過去に何があったのか?二人の記憶はどう交差するのか。デジタル社会では本人より詳しい情報が入ってくる。柚貴ちゃんが主演で子供時代の可愛い映像も流れます。舞台の周りに役者が所在なげに常時存在しています。
5、リンクスプロデュース舞台『メビウス』名古屋ナンジャーレ
①<岡田ゆう太×未彩紀ペア>名古屋の役者さん。台詞がスムーズで聴きやすかった。ただこのテンポ感は、この作品ではアンドロイドの感情が出にくかった。
②<為房大輔×山岡美穂ペア>3度目のコンビ。これはもうスタンダードの良さを残しつつ、更なる進化を見せます。悲哀さ、想いの強さ、豹変する姿、温かな愛情、相手への慈しみ、個性の発散、笑いの昇華、息もピッタリでした。
6、コトリ会議『しずかミラクル』大阪市立芸術創造館
前作も宇宙人が降り立ったが、この未来世界では海は消滅し人類は希少、過去からタイムトラベルでやってきた人間と宇宙人が繰り広げる愛憎劇に仕上がっています。しずかはるなちゃん。全員がキーマンで、役どころ毎に狂気感ありました。どの役に共感を覚えるか。
7、iaku『人の気も知らないで』2回 こまばアゴラ劇場
勤務先が同じ女性3人の会話劇。カフェーで先輩後輩が話している。営業先から遅れて先輩がやって来る。ある出来事で攻める後輩に、反論する先輩。間に入る同期の先輩。3人の意見に口調、表情を見逃すまいと前のめりに見ていました。
8、iaku『粛々と運針』こまばアゴラ劇場
年老いて入院した母親を思う兄弟。仲良い夫婦。裁縫する母娘。この3組の話題は違うが誰もが悩んだり、選択しなくてはいけない問題について言葉を尽くします。芝居は交互に進みますが、台詞の重なりもあり、シンプルな舞台も緊張感ありました。
9、iaku『梨の礫の梨』こまばアゴラ劇場
カウンターで10年もののマッカランを相手に話す女性。少し若い女性が入ってきて2人の話になります。昔話です。でもちょっと違和感が、ああそうなのかと不思議に合点がいきます。
10、iaku『首のないカマキリ』劇団俳優座5F稽古場
俳優座の公演として横山さんの新作です。家族の群像劇。祖母、母、父、長女、次女。母の叔父、父の弟、長女の婚約者、次女の学校の先生、長女の友人の母。医学の問題や家族、学校の出来事が生々しく俎上にあがります。脚本をじっくり読みたくなりました。
iaku演劇作品集について
会話劇の素晴らしさ、演劇の楽しさ、俳優の見事な演技に圧倒されました!
テーマというか内容も架空の世界でなく、現実の身近にある出来事です。
人間の価値観にその判断基準。コモンセンスは、その道徳基準は。人間の尊厳の倫理と論理。問題を提起し突き詰めるか、なすがままか、どこまで立ち入るか。思いやりの範囲とは。知らないことは悪いことか。知る勇気に見ない不誠実。素通りするかの迷い。
子供の誕生。女性・青春・老後。死の恐怖。隠すものがあるゆえの自己主張か。科学の進歩に究極の選択。社会の通俗で大まかな意見。少数の立場。正しいことは正義か。情緒不安。こころで決めるか考える成長。些細な問題が発展する生きる辛さ。悪い前提で思考するのは。都合のいい解釈。
女性の気持ちがなんでこんなにわかるんだろう?女性の会話が気持ちよく聞こえる。
新作以外は初演を観ていますが、改めて会話が展開する台詞の進展にドラマを感じました。