狼少年ケンのブログ
柿喰う客『無差別』HEP HALL(7日)

本公演と乱痴気公演(全配役をシャップルして上演)観劇!

柿喰う客、1年半ぶりとなる新作長編!戦後日本の思想的転換を題材に、人間<テクノロジー>と神<自然>の調和と共存を描く。

罪悪を犯し禁忌を破り、運命を呪い現世を生きる。神も仏も獣も人も、無差別に陥る因果の罠。(案内より)

中屋敷さんの新作。そして久し振りの出演は<天神様>神様役です。総ての災難・冒涜は私が受け止めよう!の決意がアフタートークで語られていましたexclamation

舞台はむき出しの鉄棒が高く組まれているだけのシンプル構造。
本編は永島敬三さん(乱は深谷さん)の静かに意味深い台詞から始まりましたモバQ

赤犬を殺し食肉卸しの非人狗吉は人間として扱われるため、山の神と崇められている大木の枝を切れと村人に言われる。山の神は地下のモグラに倒されるが、その怨念が巨大キノコとなって再生する。モグラ一族は天神様の怒りに触れ全滅。唯一盲目で手のないモグラは殺りくを免れヒミズ姫神となる。
人間として戦争に出征し無事帰国した狗吉。狗吉の妹狗子は犬の肉を食さず純粋に育てられるが、何の因果か子犬を育てその母となる。
神に捧げる踊り手としてのシントク丸。怨念キノコから黒い雨が霧台詞は痛々しくホトバシル衝撃

まゆ味さんはイヌコと天神様。玲央君は狗吉とヒミズ姫神。深谷さんはヒミズ姫神とシントク丸を演じましたむかっ(怒り)

まゆ味さんが高い鉄棒に、取っても掴まず腰掛けていて、落下しないか凄く心配でしたあせあせ

言葉は凶暴だ。だがその真の意味するところは?
中屋敷さんの叫びは届くのか?尊いものと卑猥・卑属なもの。舞台で語られる台詞に込めた想いは理解が難しく辛い冷や汗

語られるものは何を現しているのか?語り過ぎはよくない。しかし言葉にしないと伝わらない。が、言葉にしても語りえないものもあるexclamation & question

存在について考える。『私の意識だけが唯一ほんとうに存在するもので、他のいっさいは私の意識の現われである』『私に見えるものだけが、真に見えるもの』と言ったウィトゲンシュタインの独我論を解説した永井均の言葉を思い出したむかっ(怒り)

現代に生きる全ての命に向けた新作戯曲です。仰々しいテーマ、重々しい内容に臆せず素直な感性での出会いを願っています。と中屋敷さんが挨拶されていました。いろいろ考えさせられる戯曲でしたあせあせ