青年団第66回公演「月の岬」AI・HALL(24日)
平田オリザさんの作品は静かです。劇的な舞台でなく目の前の相手と普通に関わる。リアルで自然な演技。見せるための過激な演出はない。日々の生活を切り取って無理なく演じます。
客席の席ずれや咳などが、よく響くので注意も必要。緊張の観劇です
『月の岬』は、90年代の日本演劇界を席巻した二人の若い才能を結集した画期的なプロジェクト公演として1997年に初演されました。本作は、当時まだ珍しかったアーティストインレジデンスの希有な成功例としても伝説を打ち立てた、90年代演劇を代表する金字塔的作品です。
松田が故郷の長崎弁を用いて描く土着的な世界と、そのテキストを現代口語演劇的に解体・再構築した平田の演出技法のコントラストが高く評価され、第5回読売演劇大賞最優秀作品賞・優秀演出家賞を受賞。今回は、2000年の再演以来、12年ぶり、待望の再々演となります。◎ブログより
長崎弁を使って等身大の男女の葛藤をこまやかに織りあげる松田の劇作と、平田の緻密な演出の息がぴったり合い、それに俳優たちの新鮮で抑制のきいた演技が加わって、まれに見る舞台が生まれたのである。(中略)松田正隆や平田オリザが進める「解像度の高い」演劇が現代演劇に何をもたらすのか、私たちはさらに注意深く見守る必要があるだろう。
◎扇田昭彦/ダンスマガジン 1997年10月号より抜粋
今回は長崎県出身「マレビトの会」主催松田正隆さんのシナリオに、演出が平田さんということで出かけました。松田さんはインターンをした「イキシマ」もシナリオを書いておられたのでとても気になる存在です。
長崎県の離島にある姉弟が住む平岡家の居間が舞台です。
弟の結婚式に出かける朝の風景から始まります。姉に言い寄る昔なじみの男。教え子の高校生達。妹夫婦が主な登場人物です。
ゾクっとした場面。
弟夫婦がいる居間での出来事。姉に言い寄る男。その男と言い争いになる弟。その時、黒電話が鳴る。ベル音が不気味です。弟が男を気にしながら電話を取る。早口に話して電話を切る。
その隙に姉に襲い掛かる男。取り押さえようとする夫。また黒電話が鳴る。ベルが響き渡ります。電話を取ろうか戸惑う妻。争う二人。耐えかねて受話器に近づく妻。
日常生活の会話から、少しずつ秘密が明らかになる。今回はサスペンス風ドラマ仕立てでストーリーも興味深かった
平田オリザさんの作品は静かです。劇的な舞台でなく目の前の相手と普通に関わる。リアルで自然な演技。見せるための過激な演出はない。日々の生活を切り取って無理なく演じます。
客席の席ずれや咳などが、よく響くので注意も必要。緊張の観劇です
『月の岬』は、90年代の日本演劇界を席巻した二人の若い才能を結集した画期的なプロジェクト公演として1997年に初演されました。本作は、当時まだ珍しかったアーティストインレジデンスの希有な成功例としても伝説を打ち立てた、90年代演劇を代表する金字塔的作品です。
松田が故郷の長崎弁を用いて描く土着的な世界と、そのテキストを現代口語演劇的に解体・再構築した平田の演出技法のコントラストが高く評価され、第5回読売演劇大賞最優秀作品賞・優秀演出家賞を受賞。今回は、2000年の再演以来、12年ぶり、待望の再々演となります。◎ブログより
長崎弁を使って等身大の男女の葛藤をこまやかに織りあげる松田の劇作と、平田の緻密な演出の息がぴったり合い、それに俳優たちの新鮮で抑制のきいた演技が加わって、まれに見る舞台が生まれたのである。(中略)松田正隆や平田オリザが進める「解像度の高い」演劇が現代演劇に何をもたらすのか、私たちはさらに注意深く見守る必要があるだろう。
◎扇田昭彦/ダンスマガジン 1997年10月号より抜粋
今回は長崎県出身「マレビトの会」主催松田正隆さんのシナリオに、演出が平田さんということで出かけました。松田さんはインターンをした「イキシマ」もシナリオを書いておられたのでとても気になる存在です。
長崎県の離島にある姉弟が住む平岡家の居間が舞台です。
弟の結婚式に出かける朝の風景から始まります。姉に言い寄る昔なじみの男。教え子の高校生達。妹夫婦が主な登場人物です。
ゾクっとした場面。
弟夫婦がいる居間での出来事。姉に言い寄る男。その男と言い争いになる弟。その時、黒電話が鳴る。ベル音が不気味です。弟が男を気にしながら電話を取る。早口に話して電話を切る。
その隙に姉に襲い掛かる男。取り押さえようとする夫。また黒電話が鳴る。ベルが響き渡ります。電話を取ろうか戸惑う妻。争う二人。耐えかねて受話器に近づく妻。
日常生活の会話から、少しずつ秘密が明らかになる。今回はサスペンス風ドラマ仕立てでストーリーも興味深かった