子供達が親の趣味である山登りについてこなくなったのは、上の子が高校生になったころだったでしょうか。

パパは、日曜日が忙しい仕事、子供達とはめったにスケジュールが合いませんでした。

運動会の代休、夏休み最後の日、パパのめったにない日曜日の休み。そんな時、家族で行く場所は、やっぱり、山。


蔵王で残りのコマクサを見つけたり、栗駒山で始まったばかりの紅葉を楽しんだり、そうそう、月山の山頂小屋に泊まったときには、夏の大三角、星座板と照らし合わせながら、見てた。

今思っても、楽しかったな。


でも、子供はそのうち自分達の世界を持つようになるのですね。

「お母さん達だけで行ってきたら? 私たちは大丈夫だから。」



「・・・・」



山岳会にいれてもらったのは、そんなときです。

寝袋、3泊4日分の食料を背負って縦走するようなハードな登山も覚えたし。

エキスパートがいて、知っておかなければならない技術、例えばレスキューの技術、雪山での滑落防止法、地図の読み方等など、を教えていただいたり、アウトドアの楽しみ方、例えば、野外の料理、植物の観察、バードウォッチング、山菜の名前と取り方等などもおしえていただいた。


職場が違う同じ趣味を持つと言う共通点だけで結びついている仲間、ここには、いわゆる社会的なステータスなんか全然関係ありません。

とっても素敵な仲間たちと共にいつまでも登山が出来るように、体力の維持に努めようと思っています。