いつも『語り部シアター』のお知らせをありがとうございます。
昨夜は「西部劇で廻り舞台」として6曲紹介して下さいました。

1曲目 荒野の決闘~いとしのクレメンタイン (ザ・ブラウンズ)
西部開拓時代の民謡だそうですが、哀愁に満ちた曲はジーンと来ます。
語るような英語の流れがいいですね。
日本ではダークダックスの「雪山讃歌」として広く知られています。

2曲目 真昼の決闘~ハイ・ヌーン (サントラ~歌:テックス・リッター)
西部の町が浮かんで来るようなメロディで、渋い声が心に染みます。
出演されてるグレース・ケリーさんが後にモナコ王妃になられるとは夢にも思いませんでした。

3曲目 OK牧場の決斗〈決闘〉(サントラ~歌:フランキー・レイン)
映画音楽としてだけではなく、ポピュラー音楽としても名高い曲です。ダイナミックな声に、まさにウェスタンという強烈なメロディが印象的です。
「OK Corral」とタイトル連呼もいいですね。

次からはマカロニ・ウェスタンになりました。

4曲目 荒野の用心棒~さすらいの口笛 (エンニオ・モリコーネ楽団)
黒澤明さんの「用心棒」を
観た、イタリアのセルジオ・レオーネ監督が感銘を受けて製作されたマカロニ・ウェスタンの代表作で、口笛がストレートで哀愁を誘い、シンプルながら記憶に残る独創的なメロディです。

5曲目 続・荒野の用心棒~イタリア語版 (ロベルト・フィア)
情熱的な歌い方は、まるでカンツォーネのようで、イタリアの雰囲気がとてもよく出ています。

6曲目 南から来た用心棒 (ラオール)
荒野をさすらう男の心情をおおらかに歌い上げた、明るいタッチの曲でした。

番組の始まりに、西部劇の音楽は沢山あって、選曲に困ったと話されましたが、今回もまた沢山のパンフレットを持参されての解説で、歌に上手く繋がり、荒野の男達の戦いをアメリカとイタリアで比較されての60分でした。

西部劇はアメリカ西部を舞台に、保安官、ガンマン、カウボーイらの活躍を描いたジャンルであり、一方マカロニ・ウェスタンはイタリアの映画界が製作した西部劇であることも、今回紹介していただいた3曲ずつで、その違いもよく分かりました。
言葉も違い、作り方も違い、お国柄も違いますね。

また、マカロニ・ウェスタンとは、日本で「荒野の用心棒」が公開された時に、淀川長治さんが名付けられ、スパゲッティでは細くて貧弱そうだから「マカロニ」とされた話も面白かったです。

次回は7月5日(金)「テレビアニメで廻り舞台」だそうで、また愉しみですね。