再び<次郎長宅の居間>
半五郎に喧嘩状の返事を書かせています。
「双方10人づつのトーナメントによって・・・」
「ちゃんと書いたか?」
「書いたよ」
「親分にむかって、書いたじゃないかってため口きくな」
いつも不思議だったのは、黒駒の勝蔵一家に誰が喧嘩状の返事
を持っていくかを決めるくじ引きの時
鬼吉が赤いしるしのついたこよりを引くのはどうして ?
近くで目を凝らしてみても。遠くからだと双眼鏡でみても
からくりがわかりませんでした。
でも楽日に謎が解けました。
懐から印のついたこよりを取り出した鬼吉さんは、それを仙右衛門に
無理やり持たせました。渡されたほうは目を白黒、どうしていいのか
解らずうろうろと。
お蝶さんが持っていた残りのこよりの束は
後ろにポイと投げ捨ててしまいました
そのままでは話が進まないので、当たりのこよりを取り戻して
「当たった、当たった。あっしが当たったよ親分」
「おまえが行ってくれるのか、これで少しは気がかるくなったよ」
「俺が死んだら気が軽くなるって、どういうこと?」
「親分というよりは,おたなのだんなみたいにみえるよ」