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痛快な芝居と青春の名曲で年の暮れを華やかに彩る

舟木一夫 (歌手)

2015.11.18 07:00
http://s-bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/e/1/200/img_e10ddbd53dd1697aaf1621f46bc42ac359442.jpgふなきかずお/1944年愛知県生まれ。63年「高校3年生」でデビューし、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。NHK大河ドラマ「毛利元就」など俳優としても活躍。「シアターコンサート2015 ヒットパレード/―演歌の旅人―船村徹の世界」(CD 3240円、DVD 5400円 各税込)が11/18発売。

「出演者の平均年齢がいくつになるかな。高齢化社会の星のような舞台です(笑)」
 70歳の今も年間約100ステージをこなすさすがの美声でユーモアをまじえて語るのは、12月に新橋演舞場での特別公演を控えた舟木一夫さん。芝居とコンサートの2部構成で、第1部は新派の大女優・2代目水谷八重子さんを迎えて『―巷談・勝小吉― 気ままにてござ候』を上演する。
「僕がまだデビューしたての頃、六本木のアマンドの前にかっこいい外車が停まってるなぁと見ていたら、ナイスバディのお姐さんが現われて颯爽と乗り込んだ。それが水谷さん。あれから50年を経て初めて舞台をご一緒できることになりました」
 舟木さん演じる勝小吉は、勝海舟の父で、ドラマ「父子鷹」などで知られる。が、本作では既存のイメージを離れ、よく呑みよく遊ぶ底抜けに気風のいい男として描かれる。
「定番の役柄ほど、切り口を変えると新味が出るものなんです。史料に残る小吉という人物がとにかく魅力的なので、自然と、面白くて笑える芝居になりました。役者も個性派揃いですし、大暴れして、師走の年忘れらしい華やぎのある舞台にしたいですね」
 そして第2部では新曲から往年の名曲まで堪能できるコンサート。ステージ上で歌う舟木さんに、花束やプレゼントを手渡せるというファンとの距離の近さでも有名だ。
「僕にとってみれば、ごく普通のこと。何しろ『高校3年生』の頃なんて、歌っている最中も舞台にテープが200本くらい投げ込まれるんですから。しまいには歌っているのかテープを避けているのか分からない(笑)。でもそれで平気なんです。長年やってきて、緞帳が上がる瞬間にはピッと集中するのが習い性になっているんですね。流行歌っていうのは変に身構えて歌ったり、かしこまって聴いていただくようなものじゃないと思うんですよ」
 舟木さんは、自身が歌う曲のジャンルを指して常に“流行歌”という言葉を使う。
「人の情や暮らしに根差した音楽が“流行歌”だと思います。そして、それぞれの世代ごとにリアルタイムで共有した流行歌があるもの。たとえば今の若者に『シェーン』や『太陽がいっぱい』を見せても、僕らの若い頃と同じ感慨は得られないものでしょう。僕の歌は、やはり時代を共にした同世代にこそ最も届くのではないかと思うんです」
 アイドル時代から追いかけてきた女性ファンのみならず、客席には青春を懐かしむ男性の姿も多い。
「40代半ば辺りから、自分が青春を共にした世代を意識するようになりました。一緒に歩いてきた仲間のための流行歌を歌える今が、本当に幸せだと感じますね」
新橋演舞場「舟木一夫特別公演」
12月1日~23日 TEL 0570-000-489/03-6745-0888(チケットホン松竹)
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2015/12/post_218.php
「週刊文春」編集部