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第34話「日本最東端、納沙布岬に立つ🌅〜根室ライド編〜」
【前回のあらすじ】
ついに知床上陸。知床五湖の鏡のような水面に6人が黙って立った。羅臼昆布の夜、健太が「北海道で農業します。帰ったら動き始めます」と静かに宣言した夜。横浜から約5,900km。世界自然遺産の夜は深かった。🐻
根室に向かう道は、霧だった。
夏の根室はいつも霧がかかる、と地元の人に聞いていた。本当だった。視界が白くかすんで、道だけが前に続いている。
「……なんか、幻想的ですね」翔太がつぶやいた。
「寒くないか」ととほほ。
「寒いです!!でもなんかいいです!!」
電動自転車の美咲が「霧の中を走るの、嫌いじゃないかも」と言った。「まあ一応、晴れてる方がいいけど」
「それが美咲さんらしいです」と拓也。
根室市内で花咲ガニを食べた。
茹でたままの、シンプルな一杯。
雅彦が一口食べて、止まった。
「……」
「どうしました?」翔太が覗き込む。
「……越前ガニとは、また違う」
「どっちが好きですか?!」
「……聞くな」
「!!!!気になります!!!!」
「両方好きだ。それ以上言わない」
健太が「カニ農家——」と言いかけた。
「できない」と全員。
「ですよね」
翌朝、納沙布岬へ向かった。
霧が少し晴れていた。
岬の先端に自転車を止めて、6人で歩いた。
「日本最東端の地」と書かれた碑が立っていた。
宗谷岬では翔太が泣いた。ここでは、全員が静かだった。
海の向こうに、島影が見えた。北方領土だ。手が届きそうで、届かない場所。
「……あそこも、日本なんですよね」翔太がぽつりと言った。
誰も答えなかった。答えられなかった。
とほほが岬の風の中で、ただ海を見ていた。
最北端は「やった!」という喜びだった。最東端は、もっと静かな、複雑な気持ちだった。
拓也が言った。「日本の端には、それぞれ違う重さがある」
雅彦がうなずいた。「……そうだな」
帰り道、霧がまた濃くなってきた。
6人で一列になって、ゆっくり走った。急ぐことはなかった。
美咲が「根室、また来たい場所になりました」と言った。「まあ一応、霧じゃない日に」
「それ絶対言うと思いました」と翔太。
「わかってきたわね」
とほほが前を向いたまま、小さく笑った。
横浜から、6,113km。日本の東の端に立った。次は南へ、釧路へ。🌅
【次回予告】
第35話は釧路・帯広へ。釧路湿原を横目に走り、十勝平野の広大さに健太が再び固まる。そして、ついに襟裳岬が近づいてくる。🌾
近いうちにお届けしますね、お楽しみに😊
総走行距離日本一周チャレンジ
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📅 第39週 📊 今週: 150.00km
📍 累計: 6113.25km / 8000km
🗾 現在: 横浜 → 根室付近
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残り 1886.75km
今週は5日間自転車通勤頑張りました。日曜日には、近くのテニスサークルで元同僚とばったり会うことができました。そして、なんと言っての今週6000キロ達成しました。あと2000キロ頑張ります。ただ、日曜日にサイコンがなくなってしまい、しばらくは、Stravaでしのごうかと思っています。
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