今日という日【10月20日】
■「きけ わだつみのこえ」刊行
1949年10月20日。
「きけ わだつみのこえ」は、第二次世界大戦末期に戦没した日本の学徒兵の遺書を集めた遺稿集。
1947年に東京大学共同組合出版部により編集されて出版された東京大学戦没学徒兵の手記集「はるかなる山河に」に続いて、出版された。BC級戦犯として死刑に処された学徒兵の遺書も掲載されている。
「きけ わだつみのこえ」は、若い戦没者に人間としての光を当てただけでなく特に学徒兵の多くは己の学業が心ならずも頓挫し、自分が異常な状況に置かれていることを深く見つめた内容を記述しており、本来であれば平和に生きていたはずの若者が、免れようのない死と直に向き合ったとき、どのように感じるのか、ということを伝えてくる。当時の軍国主義的潮流下にあった戦陣訓世代などと呼ばれていた人々の評価を覆すものとして大きな衝撃を与えた。
現在「わだつみ」は戦没学生をあらわす普通名詞のように使われる。「わたつみ(わだつみ)」は海を司る神「海神(わたつみ)」を意味する日本の古語である。
今日という日【10月19日】
■デロリアン・モーター・カンパニー倒産へ
1982年10月19日。
1975年10月24日、当時ゼネラルモーターズの副社長であった「ジョン・ザッカリー・デロリアン」が、理想の車を作るためGMを辞職し独立して自ら設立したのが「デロリアン・モーター・カンパニー」である。
「デロリアン」は「デロリアン・モーター・カンパニー」で唯一製造された自動車「DMC-12」を指す通称で、世界的にヒットした映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」に登場するタイムマシンのベースカーとして広くその存在を知られている車。1975年から長い開発期間を経て1981年に登場した同社唯一のモデル「DMC-12」。
初年度は約6,500台を販売するなど売上は好調であったが、1982年のこの日、社長の「ジョン・ザッカリー・デロリアン」がコカイン所持容疑で逮捕されるスキャンダルが発生し、会社は資金繰りが立ち行かなくなり、倒産に至った。
最終生産車が作られたのは工場閉鎖後のことで、工場に残っていたパーツ等で1982年12月24日に作られた4台が一般向け生産の最後となった。
多くの逸話・スキャンダルを伴った希少性と、生産終了後の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」での活躍によって、「DMC-12」は1980年代を代表する著名なカルトカーとなり、21世紀初頭の現代でも多くの自動車マニアのコレクション対象となっている。
「ジョン・ザッカリー・デロリアン」は、麻薬売買に関わった容疑で逮捕されたものの、のちに裁判の末、無罪となった。彼はその後も、再び新たな高性能車を創造するプランを抱いていたが、新モデルの開発、発売を果たすことなく、2005年3月19日に死去した。