今日という日【11月19日】
■ゲティスバーグ演説
1863年11月19日。
「ゲティスバーグ演説」は、南北戦争の激戦地となった、ペンシルベニア州ゲティスバーグにある国立戦没者墓地の奉献式において、アメリカ合衆国大統領「エイブラハム・リンカーン」が行った演説。
この演説は、272語1,449字という極めて短いスピーチであったにもかかわらず、リンカーンの演説の中では最も有名なものであり、また歴代大統領の演説の中でも常に第一に取り上げられるもので、独立宣言、合衆国憲法と並んで、アメリカ史に特別な位置を占める演説となっている。
「...人民の、人民による、人民のための政治...(...government of the people,by the people,for the people...)」という一節が有名だが、この著名な一節はリンカーンのオリジナルではない。聖書を英訳した著作の序言に「この聖書は人民の、人民による、人民のための統治に資するものである(This Bible is for the government of the people,by the people,and for the people)」とあり、それを引用したと言われる。
この「ゲティスバーグ演説」でリンカーンは、「国民(citizen)」という言葉を避け、「人民(people)」という言葉を使用している。これは二つに割れた国家を再び一つに統合することに腐心していたリンカーンが、南部諸州の人々に特に気を使っていたことがその背景にある。リンカーンが訴えかけていたのは、北部アメリカ合衆国の国民でも、南部アメリカ連合国の国民でもなく、分け隔てないすべての人民に他ならなかった。「合衆国(Union)」という言葉を避け、「国家(Nation)」と言っているのも、同じ理由からであった。