7月19日(金) トッパンホール
辻 彩奈(ヴァイオリン)
阪田知樹(ピアノ)
シマノフスキ/神話
ラヴェル/ヴァイオリン・ソナタ ト長調
ショーソン/詩曲
ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調『雨の歌』
(アンコール)
ラヴェル/ハバネラ形式の小品
パラディス/シチリアーノ
良かったのはショーソン、芸風に合っているというか
それとラヴェルでの阪田のピアノ
今日はヴァイオリンの音がよく響かない、特に後半
いいホールで聴いているという感じが全然しなかった
湿度が高かったせいだろうか
シマノフスキの神話は実演で2回目
四分音など諸々手の込んだ、作曲家固有の音世界
第3曲はなかなかいいと思う
*
譜めくりの方の存在感の無さ、プロフェッショナル
絶妙のタイミングで2歩前へ
左手で楽譜をめくり、後ろ足で立った時と同じ歩調で着席
もちろん振り返って椅子の位置を確認したりはしない
演奏が終わるといつの間にかピアノの蓋の裏に移動
さっきまでいた人が、すっと視界から消えてしまう
存在感の無い人の存在を目で追って楽しんでしまった
*
辻彩奈は'17年の紀尾井でのリサイタルを聴いたのが初め
当時、たしか19歳
それ以来、追っかけ気味にずっと聴いてきた
「詩曲」は’17年の時もやった、やはり思い入れがあるのか
経験を積んで、ブラームスあたりだと、もう少し濃くて
ビブラートなんかも、もう少し増しましでもいいような
詩曲ほどぐっと来なかったのは、やや薄味だったから?
ラヴェル/ヴァイオリン・ソナタ ~ 第1楽章
富田 心(ヴァイオリン)
サイモン・キャラハン(ピアノ), 2021年録音