5月30日(木) トッパンホール

 

クァルテット・インテグラ

三澤響果(ヴァイオリン)

菊野凜太郎 (ヴァイオリン)

山本一輝(ヴィオラ)

パク・イェウン(チェロ)

  

ドビュッシー/弦楽四重奏曲 ト短調

バルトーク/弦楽四重奏曲第5番

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第9番 ハ長調『ラズモフフキー第3』

 

 

なんかちょっと、すごかった

 

ドビュッシーは'22年7月の王子ホール公演でのメイン曲

 

正式に結成する以前からのレパートリーだとか

 

内容は今回の方が格段に良かった

 

今年新加入のチェロは短期間でよく溶け込んでいて感心

 

押出しはそう強くなく、バランス感覚に優れる

 

当然ながら、カルテットとしての音の印象は若干変わった

 

続いて、得意のバルトーク

 

5番は比較的分かりやすく、飛び切りかっこいい

 

さらに一段ギヤアップして文句なしの凝縮度

 

後半、ベートーヴェンはこれがないと客が来そうにない

 

という選曲でもないだろうが、集中力は切らさず

 

超快速の終楽章でアドレナリン噴出

 

思わず頭を振りたくなるような、ノリノリの疾走感

 

う~ん、三曲これだけ手抜かりなければ、大満足

 

アンコールはチェロを前面に立てて

 

スメタナの「我が生涯より」から第3楽章

 

後半のチェロが旋律を奏する箇所で、ちょっと涙目

 

 

 

バルトーク/弦楽四重奏曲第5番 ~ 第3楽章

古典四重奏団, 2011年録音