4月27日(土) 東京文化会館 大ホール

【上野の森バレエホリディ 2024】

 

東京バレエ団 『白鳥の湖』〈全4幕〉

 

音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

改訂振付: ウラジーミル・ブルメイステル

第2幕振付:レフ・イワーノフ/(三羽の白鳥)アレクサンドル・ゴールスキー

指揮:アントン・グリシャニン

管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

協力:東京バレエ団OB・OG、東京バレエ学校

 

キャスト

オデット/オディール:中島映理子

ジークフリート王子:生方隆之介

ロットバルト:柄本 弾

道化:井福俊太郎

王妃:奈良春夏

侍従長:芹澤 創

パ・ド・カトル:涌田美紀、中沢恵理子、池本祥真、加古貴也

アダージオ:金子仁美

四羽の白鳥:中沢恵理子、工 桃子、長岡佑奈、池戸詩織

三羽の白鳥:伝田陽美、政本絵美、平木菜子

花嫁候補:三雲友里加、加藤くるみ、橋谷美香、米澤一葉

四人の道化:加古貴也、山下湧吾、山仁 尚、小泉陽大

スペイン(ソリスト):政本絵美

スペイン:後藤健太朗、中嶋智哉、本岡直也、陶山 湘

ナポリ(ソリスト):金子仁美

チャルダッシュ(ソリスト):涌田美紀、工 桃子、岡崎隼也、海田一成

マズルカ(ソリスト):伝田陽美、鳥海 創

 

 

 

2019年から5年ぶり上演の東京バレエ団、ブルメイステル版「白鳥の湖」

 

通常版と一番の違いは第3幕

 

舞踏会へ訪れる各国の客が全員ロットバルトの手下という設定

 

なので、いっぺんに出て来て、間を空けず次々と踊る

 

このスピード感が、東京バレエ団向き

 

楽曲の構成も違い、黒鳥のパ・ド・ドゥでは通常版と別の曲が使われる

 

「白鳥の湖」は第4幕の筋書きがいくつかある改訂版によって異なる

 

ブルメイステル版ではオデットが人間に戻る結末

 

単なるハッピーエンドではなく、神々しく、演出も劇的で感動する

 

今日はピットのオーケストラが質の高い演奏で大変満足


チャイコフスキーの音楽はやっぱり偉大だ

 

指揮者は全編ほぼ快速テンポで畳みかけるようで、なかなか面白かった

 

クレッシェンドやアッチェレランドを多用したりバレエらしからぬ部分も

 

白鳥の湖のピットでは、こんな感じは今まで聴いたことが無い

 

アントン・グリシャニンはボリショイ劇場の指揮者でオペラも振るらしい

 

音楽を聴くことに気を取られてしまったせいか、踊りの印象はやや薄い

 

主役以外で良かったのは、第1幕パ・ド・カトルの涌田美紀

 

第2幕の白鳥のコール・ドは前半は良かったが、後半のワルツは今一つ

 

オデット/オディールの中島映理子はジゼルで見た時ほどの強い感動はなし

 

でもまあ、しっかり踊りに集中すれば、もっと違って見えたはず

 

 

 

チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」第3幕 第19曲 パ・ド・シス

シャルル・デュトワ(指揮)

モントリオール交響楽団, 1991年録音