4月12日(金) サントリーホール

 

下野竜也(指揮)

日本フィルハーモニー交響楽団

 

シューベルト/交響曲第3番 二長調

ブルックナー/交響曲第3番 ニ短調(1877年/第2稿、ノヴァーク版)

 

 

ブルックナーでも3番は人気がないのか

 

ブルックナートイレどころか男性トイレですらがらがら

 

しかし、演奏は素晴らしかった

 

オーケストラが上品で立体的な響きを創り出していて見事

 

弦楽器は瑞々しく、時に各パートがうねるように絡み合う

 

2nd.ヴァイオリンなどは目の覚めるような鮮やかな音を出していた

 

金管は強くなく、しかし真っすぐで、決して濁らず

 

たまにトランペットの音程が悪いところが気になった程度

 

管、弦、これだけ調和のとれた演奏はなかなか聴けない

 

下野竜也のブルックナーなんて、正直期待していなかった

 

指揮者が良かったのか、そもそもオーケストラの質がいいのか

 

第1楽章のコーダで突然速くなったのはブルックナーらしからぬ違和感

 

前半のシューベルト3番は実演では滅多に聴けない

 

愛らしくてシューベルトの才能溢れ、とても好きな曲

 

こちらも弦楽器の音が素晴らしく、リズムは小気味よく、心地よい聴き応えがあった

 

ブルックナーはコントラバス下手の対向配置、16型

 

コンサートマスターは木野雅之

 

2nd.ヴァイオリン首席は今日も客演で神奈川フィルの直江智沙子

 

第3楽章の取って付けたへんてこなコーダ、あれは絶対ない方がよい

 

なので、見識ある指揮者はエーザー版(コーダの部分はばっさりない)

 

  

 

ブルックナー/交響曲第3番 より 第3楽章(エーザー版)

ダニエル・バレンボイム(指揮)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団