3月31日(日) ミューザ川崎 シンフォニーホール

【第13回 音楽大学フェスティバル・オーケストラ】

 

シルヴァン・カンブルラン(指揮)
音楽大学フェスティバル・コーラス

音楽大学フェスティバル・オーケストラ

 

マーラー/交響曲第10番 より “アダージョ”

ラヴェル/バレエ音楽『ダフニスとクロエ』(全曲)

 

 

カンブルランの招請はコロナ期の21年に一度見送りになり、3年越しで実現

 

しかも、フェスティバル・オーケストラ初の合唱入り作品

 

その合唱が素晴らしかった

 

歌詞がない分、合わせやすかったとは思うがそれにしてもだ

 

「ダフニスとクロエ」、合唱入りしかも全曲聴ける機会はめったにない

 

そういう意味では一聴の価値ありなのだが、全曲やると60分、正直長くて飽きる

 

やっぱり、第3場(第2組曲の部分)が聴きどころと言うしかない

 

終曲「全員の踊り」は少し速めで白熱、合唱入りの迫力は格別

 

カンプルランはフランス風のニュアンスを引き出していて、さすがだ

 

コンマスはダフニスが国立の竹中天音さん、マーラーは桐朋の木立寛人さん

 

弦楽器の編成は16型(チェロのみ9)

 

9つの音楽大学選抜のオーケストラはかなり時間をかけて準備した様子

 

弦楽器のアンサンブルには全くストレスなし

 

前半のマーラー(アダージョ)も素晴らしかった

 

合唱は19-19-14-16の68人、立って歌う場面と座ったまま歌う場面があった

 

管楽器は前半と後半で総入れ替え(そうしないとメンバーが回らない)

 

ずば抜けて上手い人はいなかったが、バランス良く安定していた

 

プロオーケストラと比較しても、遜色なかったと思う

 

2曲ともホルンのトップがきついが、あれだけ吹ければ立派(どちらも女性奏者)

 

 

年1回開催(芸劇とミューザの2公演)、このクオリティで2,500円は安い

 

知っていて来る人(通?)が多いのか客層の質はまあまあ

 

来年は沼尻竜典の指揮で曲目は未定

 

 

 

ラヴェル/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」より 第3場

ヤン・パスカル・トルトゥリエ(指揮)

ベルファスト・フィルハーモニー・ソサエティ

ルネッサンス・フレミング

アルスター管弦楽団, 1990年録音