3月14日(木) 東京芸術劇場 コンサートホール

 

高関 健(指揮)

小山実稚恵(ピアノ)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 

モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番 二短調

ベルリオーズ/幻想交響曲

 

 

高関健の幻想は過去に3度

 

東京音大、シティフィル、静岡響で聴いたが、毎回何かと面白い


今回はまた改めてスコアを見直したとのことで、抜群に面白かった

 

第2楽章のハープ2台は指揮者の背中側、ステージの一番前でソリスト扱い

 

これは20年2月のシティフィル定期で初めてやって、以来同じ形

 

他に目立ったのは、トランペットにバルブ無しのナチュラルトランペットを使用

 

ナチュラルトランペット2、コルネット(バルブあり)2はスコアの指定通り

 

これは結構効いていて、金管の音に少し荒いものが乗った感じ

 

演奏解釈はとにかくスコア至上主義(といいつつ暗譜で振っていたが)

 

徹底してオーケストラの好きには演奏させない

 

第4楽章はかなり遅めのテンポ

 

大太鼓、ティンパニの音を一打ずつ、ダダダダダダとはっきり分かるように演奏

 

すごく新鮮

 

第5楽章の打楽器のド迫力がまた凄かった

 

第4楽章のリピートがあったにせよ、全体で60分近くやっていたような・・

 

手を緩めるようなところは全くなく、すごい集中力でじっくり仕上げた

 

前半のモーツァルトも伴奏(オーケストラ)は目を瞠るような出来

 

都民芸術フェスでは小山実稚恵人気は根強いようで、客入りは結構良かった

 

幻想の第1楽章が終わったところでブラボーを叫んだ人が一人

 

ちらっと振り返り、あからさまに嫌な顔をする指揮者

 

第3楽章はコールアングレのソロが出る直前で、でかいくしゃみ

 

寸前でとどまり顔をしかめる指揮者、落ち着くのをしばし待ってから仕切り直し

 

このくらいは指揮者の意思表示がはっきりあっていい

 

コンサートマスターは戸澤哲夫

 

モーツァルトは10型、ベルリオーズは14型

 

フルートは今日は多久和さんではなく、以前東フィルにいた下払さん(たぶん)

 

 

 

ベルリオーズ/幻想交響曲 より 第4楽章

フィリップ・ジョルダン(指揮)

ウィーン交響楽団, 2018年録音