2月3日(土) 新国立劇場 オペラパレス
チャイコフスキー/オペラ 『エウゲニ・オネーギン』〈全3幕〉千秋楽
指揮:ヴァレンティン・ウリューピン
演出:ドミトリー・ベルトマン
美術:イゴール・ネジニー
衣裳:タニアーナ・トゥルビエワ
照明:デニス・エニュコフ
振付:エドワルド・スミルノフ
舞台監督:髙橋尚史
合唱指揮:冨平恭平
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団
《キャスト》
タチヤーナ/エカテリーナ・シウリーナ
オネーギン/ユーリ・ユルチュク
レンスキー/ヴィクトル・アンティペンコ
オリガ/アンナ・ゴリャチョーワ
グレーミン公爵/アレクサンドル・ツィムバリュク
ラーリナ/郷家暁子
フィリッピエヴナ/橋爪ゆか
ザレツキー/ヴィタリ・ユシュマノフ
トリケ/升島唯博
隊長/成田 眞
2019年 新国立劇場 プレミエ
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ヴァレンティン・ウリューピンは1985年ウクライナ生まれ
ロシアで教育を受けロシアで活動するロシアの音楽家
2018年に指揮者として日本に来た公演を聴いて、凄い指揮者だと思った
元々クラリネット奏者として有名な人
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その指揮者の力量なのか、オーケストラの演奏が素晴らしかった
柔らかくて分厚い弦、金管の抑制されて立体的な響き
頂点に立つトランペット奏者のセンスが大きい
海外から呼んだ、歌手陣には強いインパクトはなかった
特に主役のオネーギンに存在感が薄かった
会場ではオリガ(メゾソプラノ)が良かったという声が聞かれた
ただ、オリガの役どころに、やや重い感じのメゾってどうかな、とも思った
タチヤーナは言っていいのかどうか、正直なところ体型がちょっと
このオペラ、最初にYouTubeで見たタチヤーナがアスミク・グリゴリアン
そのイメージがあったので余計に
第1幕のタチヤーナの手紙の場面、長いアリアは悪くなかったと思う
が、終わった直後に“知ってるぜ”系のブラボーが出て興ざめ
レンスキー(テノール)は第2幕のアリアなど聴くと、割と普通
歌では第3幕のグレーミン公爵のアリアが一番良かったような・・
舞台美術は、田舎地主のラーリナ家がギリシア神殿なのはどう考えても変
全ての場面を神殿のセットで通すというアイデア自体が違うように思える
演出もいまいちで、決闘の場面など、緊迫感がなく説得力が全くない
あれなら、先に銃を撃ったもの勝ちで、レンスキーは何やってたのという感じ
鑑賞中は隣の席の人が何度もいびきをかくので数回起こし、幕間に文句を言った
そしたら休憩後はいなくなった、その程度なら見に来るなよって・・
テンションが上がらなかった原因はこれが大きかったかも
ところで、オペラパレスって、もぎりの行列とかクロークの手際とか
サントリーホールよりキャパ少ないのに、オペレーション悪いのはなんでだろう
チャイコフスキー/オペラ「エウゲニ・オネーギン」第3幕第1場より ポロネーズ
ユーリ・シモノフ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団