2月2日(金) オペラシティ コンサートホール
藤岡幸夫(指揮)
神尾真由子(ヴァイオリン)†
石丸由佳(オルガン)‡
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ロッシーニ/歌劇『チェネレントラ』序曲
菅野祐悟/ヴァイオリン協奏曲 †
サン=サーンス/交響曲第3番 ハ短調『オルガン付き』‡
1曲目の「チェネレントラ」は脈略のない選曲、藤岡がやりたかっただけのよう
打楽器がなく、ロッシーニにしては地味で序曲単独での演奏機会は少ないとのこと
しかし、この演奏が素晴らしかった
弦楽器の質がよく、活力もあって、盛り上って行くところがすごくいい
菅野祐悟の新作は、今日のソリストの神尾真由子のために書かれた曲
3つの楽章、全部で約30分
1楽章が緩かったので、緩・急・緩の構成かと思いきや、緩・緩・緩だった
ヴァイオリンが単旋律を濃厚に弾き続け、どこを取っても神尾真由子
神尾が弾くならもう一度聴いてもいいが、他の人ではだめだろうなと思う
曲は3楽章の後半に少し盛り上って、感動的なラストだった
後半メインの「オルガン付き」
藤岡のイメージにはあまりない選曲だが、いつも通りに熱かった
熱くなれるところはそうそうない曲だと思うが、そこはやっぱり藤岡らしさ
2楽章は冒頭から弦楽器がものすごい鳴り
そんなに弾いちゃっていいの?、と思わせるくらい
ピッコロや、終盤のティンパニなどもキレまくり
オルガンの石丸由佳はこの曲の演奏でも何度か聴いたはず
オルガンは奏者により作る音が全然違うが、今日は結構鳴らしていたと思う
ホルンがソロだらけで、実は結構大変
ソロはすべて3番奏者の割り当て、なので、谷が1番ではなく3番を担当
いつもながら音色が素晴らしいと思う
柔らかくて、かつ芯があって、一流の音
言っては何だが、TPOの某奏者の金属みたいな音とは100%違う
フルートは今日も多久和さん
このところずっと続けて出ていて、そろそろ正式に入団か?
明るめの音色がとっても好きだが、今日の選曲にはよく合っていた
コンサートマスターは戸澤哲夫
サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付き」より 第2楽章第2部
エド・デ・ワールト(指揮)
ダニエル・コルゼンパ(オルガン)
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団