1月28日(日) 東京文化会館 大ホール
【藤原歌劇団公演 2024】
グノー/オペラ 『ファウスト』〈全5幕〉フランス語上演
新制作
原作:ミシェル・カレ(戯曲『フォーストとマルグリット』)
ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ(劇詩『ファウスト』第1部(フランス語訳:ジェラール・ド・ネルヴァル)
台本:ジュール・バルビエ、ミシェル・カレ
作曲:シャルル=フランソワ・グノー
指揮:阿部加奈子
演出:ダヴィデ・ガラッティーニ・ライモンディ
美術・衣裳:ドミニコ・フランキ
照明:西田俊郎
合唱指揮:安部克彦
振付:伊藤範子
舞台監督:菅原多敢弘
副指揮:大浦智弘、矢野雄太
演出助手:橋詰陽子手
合唱:藤原歌劇団合唱部
バレエ:NNIバレエアンサンブル
(ソリスト:浅田良和、日髙有梨)
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
《キャスト》
ファウスト/澤﨑一了
メフィストフェレス/伊藤貴之
マルグリート/迫田美帆
ヴァランタン/井出壮志朗
シーベル/但馬由香
ワグネル/高橋宏典
マルト/北園彩佳
グノーのオペラでこんなにすごいものがあるとは、全く知らなかった
きらびやかでドラマティックな音楽、ふんだんにある美しいアリアと重唱
そして、藤原歌劇団が気合いを入れて作る公演はいつもレベルが高くて驚く
今回は特に歌手が素晴らしく、まったくストレスなし
ダブルキャストの2組目(東京公演はA、Bキャスト1回ずつしかない)
ファウストの澤﨑一了は良く通る美声で音程が正確
マルグリートの迫田美帆は発声に無理が無く、高音でも絶叫にならない
2人が歌うアリアと重唱はどれも素晴らしかった
メフィストフェレスの伊藤貴之はすごみは薄く、どこか人間味のある悪魔
ヴァランタンの井出壮志朗は存在感十分だった
管弦楽の演奏も良かった
東フィルは12型だった思うが弦が良く鳴っていて、正直定期より質が高かった
コンサートマスターは三浦章宏、MVPはクラリネットのベヴェラリ
指揮者の阿部加奈子はオランダ在住、現代音楽のスペシャリスト
フランスでの活動が長く、歌劇場でのキャリアも多く積んでいる
2022年の新日フィル登壇以降、日本でたまに名曲プロを振るようになった
藤原歌劇団は、適任者によくオファーしたものだと思う
演出・装置は悪くないが、場を作り込んだセットではなく、抽象的なもの
これなら仮に一切なしで演奏会形式でも、十分通用する内容だったと思う
グノー/オペラ「ファウスト」より 第二幕 ワルツ
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー