7月30日(日) ミューザ川崎 シンフォニーホール
フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2023
鈴木秀美(指揮)
石上真由子(ヴァイオリン)†
山形交響楽団
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 二長調 †
シューベルト/交響曲第8番 ハ長調『ザ・グレート』
サマーミューザ初登場の山響
鮮烈かつエキサイティングな演奏で客席を驚嘆させた
ホルンはナチュラル、トランペットはバロック
トロンボーンはサクバットみたいなベルが細身の古いタイプの楽器
国内のモダンオーケストラで古典派でこのスタイルをとるのは唯一山響のみ
「ザ・グレート」の冒頭ホルンでいきなりゲシュトップフト奏法を駆使
初めて聴いたらなんじゃこりゃ的なインパクト大
弦楽器はエキストラを入れず、山響精鋭の団員のみで構成、8-7-5-5-3
人数が少ないこともあるが、合奏にブレがなく、非常に鮮明で美しい音
グレートはリピート省略なしで、55分(長い!)
しかし、リピート前と後ではかなり違う演奏をしていて、驚きと発見の連続
シューベルトの旋律自体が美しく、1楽章、2楽章あたりはちょっと涙目
4楽章は強烈にアグレッシブで大興奮
演奏終了後はブラボーがあちこちから飛び交い、昨日のN響より盛り上がったかも
前半のベートーヴェン
石上真由子らしい尖った演奏で、こちらも衝撃的
鈴木秀美が振るベートーヴェンだから、オーケストラも生半可でない切れ味
カデンツァは聴いたことのない、凝ったものだった(松崎国生 編)
山形でリハーサルを2日行い、川崎へ移動
意気込みの感じられる素晴らしい演奏で大満足
ベートーヴェン45分、シューベルト55分
ソリスト、オーケストラのアンコールもあって2時間30分の長い演奏会
コンサートマスターは犬伏亜里
ソロコンマスの高橋和貴とチェロ首席の矢口里菜子が降り番
シューベルト/交響曲第8番「ザ・グレート」より 第3楽章
サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
スコティッシュ室内管弦楽団