7月29日(土) ミューザ川崎 シンフォニーホール

フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2023

 

キンボー・イシイ(指揮)

マルティン・ガルシア・ガルシア(ピアノ)

NHK交響楽団

 

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 ハ短調

R.コルサコフ/交響組曲『シェエラザード』

 

 

指揮者のキンボー・イシイはドイツの歌劇場で長く活躍

 

そのポストを2022年で終え、以降、日本での活動を本格化

 

N響の指揮台にはすでに何回か登場している

 

 

前半のラフマニノフ、ピアノはファツィオリ

 

普段聴き慣れたスタインウェイとは全然違う、美しい音

 

キャラクターが立っていて、基本軽いのでラフマニノフにはどうか微妙

 

演奏そのものは非常に実直、妙なパフォーマンスはなくて好感度大

 

ロシア音楽はこういう音というような、先入観は必要なかった

 

キンボーの指揮も伴奏の域にはまらず、積極的

 

今回のサマーミューザ、1回券で5公演、ぜんぶ同じ席を買った

 

オーケストラの音の聴き比べ

 

弦楽器の音は先週の東響で感じた不満はなし

 

さすがN響と言ってしまえばそれまでなのか

 

やっぱり、オーケストラに流れる血の違いを感じる

 

 

後半の「シェエラザード」は痺れた

 

チェリビダッケもかくやのすごい演奏

 

オーケストラを煽って大きく音をうねらせ

 

止まりそうなほどの、のろのろテンポで旋律をこれでもかと歌う

 

そうかと思うと、インテンポでぐいぐい突き進み

 

沈没の場面の強力な説得力

 

ち密に創りこみ、かつエモーショナルで、あらゆる場面が鮮明

 

演奏終了後の客席は熱狂、大いに盛り上がった

 

コンサートマスターは郷古廉、ソロチェロに辻本玲

 

 

 

R.コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」より 第4曲

セルジュ・チェリビダッケ(指揮)

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 1984年録音