7月7日(金) オペラシティ コンサートホール

 

秋山和慶(指揮)

周防亮介(ヴァイオリン)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 

リャードフ/交響詩『キキーモラ』

プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 

(アンコール)

シュニトケ/無伴奏ヴァイオリンのための『ア・パガニーニ』(抜粋)

スクリャービン/交響曲第4番『法悦の詩』

 

 

ロシア5人組以降の音楽、ラフマニノフでもショスタコーヴィチでもなく

 

リャードフにプロコフィエフにスクリャービン

 

会員以外でチケットを買って来る人いるのか?という、すごいプログラム

 

しかし、特に「法悦の詩」の受けはかなり良く、盛大な拍手とブラボーの声

 

 

1曲目の「キキーモラ」は約8分と短いながら、オーケストラの演奏は充実

 

冒頭にある、“猫の語り”というイングリッシュホルンのソロが秀逸

 

指揮者の指示と思うが、猫の鳴き声のような面白い音を出していた

 

その他、弦楽器の精妙なニュアンスの浮き立たせ方など

 

さすがと思わせる指揮者のセンス

 

プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲は1番、2番とも好きな曲

 

演奏効果は1番の方が高いと思うが、2番は聴きやすくて楽しい

 

2楽章、3楽章がいかにもプロコフィエフらしい

 

周防亮介は昨年6月のベートーヴェンが素晴らしかったが、今日は正直今一つ

 

ベートーヴェンでは良く合っていた、線の太い音がプロコフィエフだと微妙

 

演奏自体もやや一本調子な感があった

 

アンコールのシュニトケは抜粋で8分くらい、アンコールにしては長かった

 

後半の「法悦の詩」は単一楽章で交響曲というより交響詩

 

メインを張るわりには、20分と短い

 

木管4管、トランペット5、ホルン8、ハープ2、オルガンまである巨大編成

 

クライマックスは大音量で盛上るが、精度よく立体的な響きが構築されていた

 

 

 

リャードフ/交響詩「キキモラ」

ティエリー・フィッシャー(指揮)

BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団, 2009年録音