6月9日(金) オペラシティ コンサートホール

 

高関 建(指揮)*

山上紘生(指揮)**

務川慧悟(ピアノ)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 

シベリウス/悲しきワルツ *

グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 *

(ソリストアンコール)

ビゼー(ホロヴィッツ編)/カルメン幻想曲

吉松 隆/交響曲第3番 **

 

 

藤岡幸夫が公演直前に肺炎でダウン、ピンチヒッターは前半が高関健

 

吉松の交響曲はリハーサルの準備を行っていた指揮研究員の山上紘生が担当

 

今日の集客は務川頼みだろうから、大方の来場者に不満はなかったか?

 

それどころか、終演後は務川ファンのお姉さま方も楽しかった~と大興奮

 

帰りのロビーではオーケストラがすごく良かったという声が多数聞えてきた

 

 

1曲目のシベリウスこそ、藤岡の指揮で聴きたかった曲

 

オーケストラは弦楽器が充実、客演のフルートが上手くてびっくり

 

グリーグのピアノ協奏曲は務川のセンスの良さが光る

 

しかし、それ以上に驚いたのは伴奏の素晴らしさ

 

高関のプレトークでグリーグなら普通は2時間も練習すれば大丈夫

 

しかし、今回は2日かけてみっちりリハーサルしたとのこと

 

その成果は結果に表れ、さすがとしか言いようがない

 

特に2楽章が美しかった

 

務川はグリーグで弾き足りなかったのか、アンコールで爆発

 

会場にいる全員のハートを鷲掴みにした

 

 

後半、メインの吉松はオーケストラが燃えた

 

楽団の仲間でもある若い指揮者を盛り立てる意欲に満ち、すごいエネルギー

 

そして良く準備をした、山上の指揮も吉松の音楽をみごとに体現

 

演奏後は会場に聴きに来ていた吉松本人が登壇

 

よくやったという感じで背中をポンポン叩いて労う

 

結果、指揮者2人という贅沢な演奏会を聴けたと思える内容になった

 

コンサートマスターは戸澤哲夫

 

ホルンの谷が産休から復帰、さっそく密度の濃い、いい音を聴かせていた

 

 

 

吉松 隆/交響曲第3番 より 第4楽章 フィナーレ

藤岡幸夫(指揮)

BBCフィルハーモニック, 1998年録音