6月14日(水) ブルーローズ

サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン

 

エリアス弦楽四重奏団

サラ・ビトロック(ヴァイオリン)

ドナルド・グラント(ヴァイオリン)

シモーネ・ファン・デア・ギーセン(ヴィオラ)

マリー・ビトロック(チェロ)

 

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲全曲演奏会  Ⅵ

 

弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4

弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.74『ハープ』

弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op.130『大フーガ付』


 

4番、10番は全曲のなかでも得意としているのか、これまで以上の充実度

 

サイクル全日通して、Op.18(1~6番)は驚くべき高水準の演奏だった

 

1st.ヴァイオリンのサラが今日は最初から最後まで完璧


大フーガは立ち上がらんばかりのすごい気迫

 

後半、13番の演奏前に「大フーガ」の解説が、実演付きであった

 

この説明がとても分かりやすかった

 

元になる旋律は二つだけ

 

二つのテーマが交互に或いは同時に演奏され、さらに3段階に変形して行く

 

というような内容

 

意識して聴くと、構想自体はシンプルで、力強い音楽だということが分かる

 

大トリの13番、とりわけ大フーガはもの凄い演奏だった

 

 

見た目の普通っぽさからは想像つかない、超ハイレベルなカルテット

 

カジュアルな衣裳も他の3人は日によって多少違う服

 

1st.のサラだけは毎日同じ、明るい青の袖がゆったりしたシャツ

 

これはもうトレードマークみたいなものなんだろうか

 

 

 

 

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第10番「ハープ」より 第1楽章

エリアス弦楽四重奏団