6月10日(土) ブルーローズ
サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン
エリアス弦楽四重奏団
サラ・ビトロック(ヴァイオリン)
ドナルド・グラント(ヴァイオリン)
シモーネ・ファン・デア・ギーセン(ヴィオラ)
マリー・ビトロック(チェロ)
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲全曲演奏会 Ⅳ
弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 Op.127
弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 Op.59-1『ラズモフスキー第1番』
毎回後半の開始前にやっていたスチーピを今日は初めに
どうやら12番以降の5曲と大フーガには解説を付ける考えのよう
その12番は冒頭から1st.ヴァイオリンのサラの気迫がすごい
特別に思い入れのある作品なんだろうか
2楽章は変奏なのだそうだけれど、曲自体が難解
おそらく16曲の中で12番が聴き手にとって一番難しいと思う
しかし演奏は美しかった
そして高速の3楽章を経て、4楽章の高揚感
胸に迫るものがあり、思わず涙
ラズモフスキー第1は最初からエンジン全開
いつも上手いと思うカルテットだけど、この4楽章は速くてばかウマ
4者のテクニックの応酬で流れるような一体感
その中でも、それぞれの表現や音色に個性があって抜群に面白い
残すところ、来週の月曜と水曜の2回
全て一日おきの日程で直前の準備をしっかり整えて臨む気構え十分
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第12番 より 第4楽章
エリアス弦楽四重奏団