5月27日(土) 神奈川県立音楽堂
杉山洋一(指揮)
MINAMI(ヴァイオリン)†
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア 第1組曲
リゲティ/ヴァイオリン協奏曲 †
シューベルト/交響曲第4番 ハ短調『悲劇的』
ずいぶん久しぶりの音楽堂、2017年に2回来て以来
桜木町の駅から坂を登って行くのに気持ちが良い天気
今回の目当てはもちろん、MINAMIこと吉田南のリゲティ
“リゲティの音楽を自分なりの解釈で演奏する”、とツイッターでコメント
そもそも、歌ったり叫んだりはリゲティの楽譜にはないことだそうだ
その言葉通り、真摯にリゲティの楽譜に向き合った演奏で感服した
最後のカデンツァは自作
感性豊かな構成で、リゲティの音楽のエッセンスが凝縮されていた
神奈川フィルの各奏者の演奏も緻密、オーボエのソロは秀逸だった
*
指揮者の杉山洋一はミラノ在住の作曲家、指揮者
ミラノの音楽院で教えていることもあり、日本で指揮する機会は少ない
情熱的な指揮で、シューベルトの終楽章など活力に満ちていて大変良かった
オーケストラは弦楽器がときにはっとするような美しさがあった
音楽堂のステージは木管の音がよく抜けて来る
どの楽器もとても艷やかで、華麗に音が舞うようだった
実演ではめったに聴けない、シューベルトの4番を十分に堪能できて満足
コンサートマスターはゲストで藝大フィルハーモニアの戸原直
アンコールにレスピーギの「シシリアーノ」でプログラムを一巡
これが大熱演だった
リゲティ/ヴァイオリン協奏曲 より 第1楽章
クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)
トーマス・ダウスゴー(指揮)
デンマーク国立放送交響楽団, 1999年録音