5月20日(土) 東京文化会館 大ホール
東京バレエ団 『ジゼル』〈全2幕〉
音楽:アドルフ・アダン
振付:レオニード・ラヴロフスキー
(ジュール・ペロー、ジャン・コラーリ、マリウス・プティパの原振付による)
改訂振付(パ・ド・ユイット):ウラジーミル・ワシリーエフ
美術:ニコラ・ブノワ
指揮:ベンジャミン・ポープ
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
《キャスト》
ジゼル:中島映理子
アルブレヒト:柄本 弾
ヒラリオン:鳥飼 創
*
バチルド姫:政本絵美
公爵:中嶋智哉
ウィルフリード:樋口祐輝
ジゼルの母:奈良春夏
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):長谷川琴音-池本祥真、髙浦由美子-岡﨑 司、中沢恵理子-生方隆之介、加藤くるみ-大塚 卓
ジゼルの友人(パ・ド・シス):二瓶加奈子、三雲友里加、榊 優美枝、長岡佑奈、平木菜子、富田紗永
*
ミルタ:伝田陽美
ド・ウィリ:金子仁美、長谷川琴音
東バ、レパートリーの「ジゼル」
21年2月から、約2年ぶりの上演
前回は3回!見たけど(沖、秋山、沖)、今回は1回
ジゼル初役の中島映理子を見ることにした
*
東バ「ジゼル」の売りの一つが1幕のペザント(収穫祭の踊り)
パ・ド・ドゥ(男女2人)をユイット(男女4ペア)に変えた改訂振付
全員(4ペア)の踊りの間に、男4人、女4人のヴァリエーションが交互に2回
結構長くて見せ場も十分
一つ目の男性Vaが難しいことをやっていて、思わずのけぞった
客席、今日一番の喝采
*
主役の中島映理子は想像以上に素晴らしかった
顔が小さくて、細身でスタイルも良し
普通の村娘には到底みえない特別さ、王子が惚れるのも無理なし
踊りはとってもエレガント、これまで見たジゼル役の中でも相当いい方
*
2幕見せ場のウィリたちのコールド
左右2群に分かれ、片足立ちで進んで交差していく、あの場面
今日のはかなり良くて、ぞくぞくしてしまった
「ジゼル」はお話としてはめちゃくちゃ
だけど、踊りは全てはまっていて、人気の演目なのもうなずける
*
指揮者のベンジャミン・ポープは東バには常連
世界各国のバレエ団で指揮している人
さすがにバレエの合わせは上手い
音楽的にも上品に仕上がっていて好感度が高かった
オーケストラは弦楽器のキレが今日も抜群
管楽器で秀逸だったのは本多啓佑のオーボエ
東京シティフィルは5月はLFJ2公演のあと、10日に定期公演
15日に4Conductorsの公演、翌日からジゼルでリハ3日、本番3日
アダン/バレエ音楽『ジゼル』より 第2幕 “ウィリたち”
ニコレット・フレイヨン(指揮), タスマニア交響楽団