4月7日(金) サントリーホール

 

飯守泰次郎(指揮)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 

ブルックナー/交響曲第8番 ハ短調(ノヴァーク版第2稿)

 

 

第1楽章が速めのテンポで意外

 

オーケストラは前半、弦楽器のまとまりにやや苦戦

 

1st.ヴァイオリンは前と後ろでわずかに音に時間差が感じられた

 

1楽章中盤以降は段々と良くなって、低弦中心に音がうねり始めた

 

第2楽章は中間部(トリオ)が巨大な音楽に聴こえて素晴らしかった

 

3台ユニゾンのハープの音量は効果絶大

 

第3楽章はかなり遅いテンポ

 

これだけ息が長くて弦楽器が続くかと思ったが、問題なし

 

途中、金管が入ってくるところで突然テンポが速くなる

 

良く反応して慌てず付いて行ったのはさすがと思った

 

クライマックスのシンバルが鳴る辺りは感動的

 

第4楽章がさらに速くてびっくり

 

その上、いろいろとトリッキー

 

最後、パウゼをとってからの “ミレド” は過去聴いた中で最速!

 

オーケストラ、良く合うよなあと感心

 

 

先月の大植、新日フィルの9番の基本的に何もしない演奏とは対極

 

あえて言えば、大植の9番の方が感銘度は大きかった

 

コンサートマスターは戸澤哲夫、弦楽器の編成は14型

 

フルートは客演で小林美香(フリーランス)

 

日本のオーケストラ奏者ではあまり聴かない、渋い音色が特徴

 

ハープは奥田恭子、千田悦子、三谷真珠子の3人

 

オーケストラはホルン、ワーグナーチューバ含め、金管が頑張った

 

飯守信者集結の客席は総立ち

 

ブラボーの掛け声もあちこちで飛び交っていた

 

次回は24日の4番