2月18日(土) トッパンホール

【エスポワール シリーズ 12】

 

嘉目真木子(ソプラノ)

北村朋幹(ピアノ)

 

マーラー

『リュッケルトの詩による5つの歌曲』

  ⅰ. ぼくは吸った優しい香り

  ⅱ. ぼくのうたを覗き見するな

  ⅲ. 美を求めて愛するのなら

  ⅳ. 真夜中だった

  ⅴ. わたしはこの世からなくなった

 

シェーンベルク

『2つの歌』Op.14

  ⅰ. ぼくはひれ伏してはならない

  ⅱ. この冬の昼日なか

 

シェーンベルク

  浜辺で

 

ヒンデミット

『アンゲリス・シレジウスの詩による4つの歌曲』

  ⅰ. 去れ、去れ、お前セラフィムよ

  ⅱ. 永遠のなかに

  ⅲ. 汝は言う、小さきことのなかに…

  ⅳ. 汝は言う、汝を時から

 

ツェムリンスキー

『歌曲集』Op.2 第2集

  ⅰ. 春の日

  ⅱ. ドイツの古いミンネリート

  ⅲ. 夢

  ⅳ. 見捨てられた少女

  ⅴ. 春に

  ⅵ. 受胎

 

ベルク

『7つの初期の歌曲』

  ⅰ. 夜

  ⅱ. 葦の歌

  ⅲ. 夜鳴きうぐいす

  ⅳ. 夢を冠に

  ⅴ. 部屋の中で

  ⅵ. 愛を讃える歌

  ⅶ. 夏の日々

 

R.シュトラウス

『4つの歌曲』Op.27

  ⅰ. 憩え、わが魂よ

  ⅱ. ツェツィーリエ

  ⅲ. 密やかな誘い

  ⅳ. 明日

 

 

歌曲を聴きに行ってこんな書き出しはどうかとは思うが、、

 

北村朋幹のピアノが素晴らしかった

 

いつの間に、歌曲の伴奏をこんな風にこなしてしまうまでになったのか

 

これなら、三度にわたって共演してきたことも頷ける

 

嘉目真木子は二期会のオペラで馴染みのある歌手

 

声に特徴がある方で、歌えばすぐに分かるというようなタイプ

 

特に記憶が鮮明なのが20年「メリー・ウィドウ」のハンナ・グラヴァリ

 

なので、今日のような渋い選曲はやや想定外

 

この作曲家たちをドイツひとつの括りでどうまとめるのか興味深いところ

 

意外にすんなり、シェーンベルクやベルクでも消化できて聴きやすかった

 

前半のハイライトはマーラー、リュッケルトの第4曲「真夜中だった」

 

後半はツェムリンスキーの歌曲集6曲全部

 

それにベルクの「夜泣きうぐいす」が印象に残った

 

「明日」は北村の素晴らしいピアノの前奏で始まり、ラストを飾った

 

当然と言えばそうなのかも知れないが、アンコールはなし

 

ステージでは落ち着いた気品ある雰囲気を醸し出していた

 

 

 

ベルク/『7つの初期の歌曲』より

  ⅲ. 夜泣きうぐいす

バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)

レインベルト・デ・レーウ(ピアノ)