2月17日(金) オペラシティ コンサートホール

【第358回 定期演奏会】

 

川瀬賢太郎(指揮)

郷古 廉(ヴァイオリン)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 

マクミラン/ヴァイオリン協奏曲 

 ⅰ. Dance

 ⅱ. Song

 ⅲ. Song and Dance

(アンコール)

イザイ/無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 より 第2楽章

 

ベルリオーズ/幻想交響曲 Op.14

 ⅰ. Rêveries: Largo - Passions: Allegro agitato e appassionato assai

 ⅱ. Un Bal(Valse): Allegro non troppo

 ⅲ. Scène aux Champs: Adagio

 ⅳ. Marche au Supplice: Allegretto non troppo

 ⅴ. Songe d'une Nuit du Sabbat: Larghetto - Allegro

 

 

ジェイムズ・マクミランは1959年スコットランド生まれの作曲家・指揮者

 

ヴァイオリン協奏曲は亡くなった母親を哀悼した作品(2010年初演)

 

母親への思い、思い出が自然と伝わるような描写が散りばめられ

 

聴いているだけで、そのことが強く心に響く音楽だった

 

泣けたのは2楽章後半に出て来るピッコロのソロ

 

2nd.フルートの正木知花の見事な演奏が光った

 

 

幻想交響曲は4,5楽章へ向けてのオーケストラの熱量の高まりが強烈だった

 

弦楽器がうねるようにすごい音を出しつつ、精度が乱れないのが素晴らしい

 

2楽章のハープの配置は高関健が2020年にティアラ定期でやった形とほぼ同じ

 

川瀬はこの配置を昨年の札響(4月)と東響(12月)でも採用

 

こんな感じ

 

札響のツイートより拝借(2022年4月hitaruシリーズ)

左が高野麗音さん、右が奥田恭子さん

 

今日は1st(左)が奥田恭子さんだった(2ndは別の方)

 

 

2月に入って、トランペットとホルンのトップが揃って産休

 

オーケストラでもこういうことが当たり前の時代になった

 

先に弦楽器で2人休団していて、現在合わせて4人休団中

 

首席不在のトランペットはそれでも今日はなかなかいい感じ

 

副首席の阿部があまり吹き過ぎずセンスの良い音を出していた

 

谷あかねが抜けたホルンセクションはやっぱり少し物足りない

 

コンサートマスターは戸澤哲夫

 

マクミラン、ベルリオーズ、アンコールのイザイを含めて “怒りの日” 括り

 

 

 

ベルリオーズ/幻想交響曲 より 第2楽章

チョン・ミョンフン(指揮)

パリ・バスティーユ管弦楽団, 1993年録音