【LA MONNAIE / DE MUNT La Monnaie's Virtual Season 2】

2019年12月17、20日 モネ劇場

 

オッフェンバック/オペラ 『ホフマン物語』 〈全5幕〉

 

台本:ジュール・バルビエ

校訂:マイケル・ケイ&ジャン=クリストフ・ケック(2005版)

演出:クリストフ・ワルリコフスキ

装置・衣裳:マウゴシャータ・シュチェシネク

 

音楽監督・指揮:アラン・アルテノグリュ

演奏:モネ交響楽団&合唱団

 

キャスト

ホフマン:エリック・カトラー

オランピア/アントニア/ジュリエッタ/ステッラ:パトリシア・プティボン

ニクラウス/ミューズ:ミシェル・ロジエ

アントニアの母:シルヴィ・ブリュネ

リンドルフ/コッペリウス/ミラクル/ダペルトゥット:ガボール・ブレッツ

スパランツァーニ/ナタナエル:フランソワ・ピオリーノ

ルーテル/クレスペル:ウィラード・ホワイト

フランツ/アンドレアス/コシュニーユ/ピティキナッチョ:ロイク・フェリックス

シュレーミル/ヘルマン:ヨアン・デュブルク

ヴォルフラム:アレハンドロ・フォンテ

ウィルヘルム:リー・ヨンジン

 

 

これは素晴らしい!

 

なんといっても、一人で三役歌う、パトリシア・プティボンが凄い

 

1970年生まれ、フランスのソプラノ歌手 (この映像の時点で49歳)

 

第2幕、オランピアのアリアは絶品

 

人形の演技もめちゃ上手

 

ここだけ歌うのかと思いきや、第3幕幕開きで衣裳を変えて出て来てびっくり

 

人形と歌手(アントニア)は、もちろん歌(歌い方)の雰囲気が全く違う

 

さらに、第4幕(ジュリエッタ)の妖艶さは、はまり役

 

ルックスもスタイルもいいし、三役(+ステッラ)をこなすにはぴったり

 

メゾソプラノ(ニクラウス)のミシェル・ロジエがまたいい

 

第3幕、第5幕最後のアリアは胸にじんと来る深みがある

 

ホフマン(エリック・カトラー)も申し分ないが、主役は完全にプティボン

 

意外なところでは、フランツ(ロイク・フェリックス)が良かった(第3幕)

 

装置、衣裳の時代設定は1960年代あたりだろうか

 

こういうお話(ストーリー)なので、特に違和感はなし

 

演出は劇中劇になっていて、ホフマンは監督役と劇中の役を兼ねる

 

4、5幕幕間の演出で、仕事がない、何でもいいからくれ、という様な事を言う

 

舞台の奥に大スクリーンがあり、舞台上と少し違う映像が流れる

 

現実(映像)と劇中劇の重ね合わせという意図だろうか

 

ちょっと邪魔な気もするが、まあ分からなくもない

 

オーケストラは結構良い演奏をしている

 

指揮者のアルテノグリュは1975年生まれ、フランスの指揮者

 

2016/17シーズンより、モネ劇場音楽監督

 

2020/21シーズンより、hr響の首席指揮者に就任する(モネ劇場は兼任)

 

字幕はオランダ語、ドイツ語、フランス語、自動翻訳(オランダ語→日本語)

 

第2幕(オランピア)が人形ではなく、自動販売機と変換されるのは笑った

 

これは、期間内に是非もう一回見たい

 

 

パトリシア・プティボン Patricia Petibon

 

 

LA MONNAIE / DE MUNT La Monnaie's Virtual Season

 

視聴期間は5月17日まで