1月11日(土) みなとみらいホール
【第354回 横浜定期演奏会〈秋季〉】
佐渡 裕(指揮)
山根一仁(ヴァイオリン)*
日本フィルハーモニー交響楽団
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77*
シベリウス/交響曲第2番 ニ長調 op.43
ヴァイオリンの山根は水曜トッパンでの鮮烈な『四季』の後、中一日で昨日さいたま
今日横浜、明日東京と、日フィルとのブラームス三公演
今日の演奏は正直言ってあまり良くなかった
気力は充実しているが、演奏自体はスムーズに行っていない印象
曲の良さを引き出して、客席を魅了する所までは行かなかった
オリジナリティのある強気の姿勢は悪くないと思う
オーケストラの弦楽器はホールの特性もあって、大変好ましい響き
一方管楽器は、木管、金管とも冴えない
後半のシベリウス
佐渡らしい熱気のある演奏が聴けるかと思いきや、音楽にうねりが生まれず不発
管楽器は前半同様
木管は上手いとか美しいとか感心させられる場面がない
ホルンは頑張ったと思うが、Tp.Tb.の金管は響きが薄く音色の輝かしさも不足
ティンパニが強打すると埋もれて聴こえない
そのティンパニは強すぎ
弦楽器は良い響きだが、なかなか熱量が上がらない
第4楽章の最終盤の刻みなど、何となく平然とやっている感じ
シティフィルなら、もっと一生懸命に、全力を出し切ってやるはず
ソリストアンコールはバッハ/無伴奏パルティータ第2番 〜『アルマンド』
オーケストラアンコールはシベリウス/悲しきワルツ
コンサートマスターは田野倉雅秋、サイドに千葉清加
ブラームスのヴァイオリン協奏曲で、オーボエに杉原首席が居ないのは非常に残念
自席は1階前方中央
佐渡裕 (1961年、京都市生まれ)