2019 第九(その⑤):藤岡幸夫/東京シティ・フィル | なんでもクラシック頓珍館

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全然アカデミックじゃない、感性の向くまま綴る音楽雑記帳です

12月28日(土) 東京文化会館 大ホール 完売

【第九特別演奏会 2019】

 

藤岡幸夫(指揮)

安藤赴美子(ソプラノ)

林 美智子(メゾ・ソプラノ)

城 宏憲(テノール)

小森輝彦(バリトン)

東京シティ・フィル・コーア(合唱指揮:藤丸崇浩)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

鈴木崇弘(トロンボーン)*

2018年日本管打楽器コンクール トロンボーン部門優勝

 

エワイゼン/バス・トロンボーンのための狂詩曲*

 

ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調 op.125 『合唱付き』

 

 

サッチー凄い、シティフィルも凄い

 

むちゃくちゃ感動した

 

 

前プロは毎年恒例、前年の管打楽器コンクールでシティフィル賞の奏者が出演する

 

東京文化満員の前でソロを吹くなど、奏者にとっては一生に一度の機会かも知れない

 

コンクールでもないのに、こんな珍曲をこれだけの聴衆が聴くことも通常あり得ない

 

本当に凄いことをやっている

 

曲は、独奏バス・トロンボーンと弦楽合奏のための協奏曲(1997年の作曲)

 

作曲者のエワイゼンはアメリカ人だが、曲調はまるでヴォーン=ウィリアムズ

 

とても美しく、びっくりするくらい良い曲だった

 

独奏は大変上手く、バス・トロンボーンの音色に聴衆は感嘆したはず

 

それにも増して、シティフィルの弦楽器のニュアンス、演奏のセンスが抜群

 

 

第九は第1楽章冒頭から、猛烈に熱い

 

東京文化のデッドな音響(ましてや満席)で、これだけ弦が厚い音がするのは立派

 

藤岡の指揮はヴィオラ、2nd.ヴァイオリン、管楽器など、緻密なキュー出し

 

どの部分でどの楽器が前へ出るか(音量を増すか)、明快に指示をする

 

聴く方にとっても、今どこを聴けば良いのか、聴くべきなのか明確

 

迷わずついて行ける、快心の演奏

 

細やかでありつつ熱量はぐんぐんアップし、第1楽章も後半になると感動的

 

第2楽章はシティフィルの弦楽器が凄い

 

ブルックナーの9番第2楽章もかくやと思わせる、渾身、怒涛の演奏

 

第2楽章でぼろぼろ涙したのは初めて

 

第3楽章は前半、弦の響きが痩せて聴こえ、もっと美しく演奏できると思った

 

しかし後半、ホルンソロが上手く行き、フルートが出ると、そこからはぼろ泣き

 

木管が最高に良い

 

今年の第九聴き比べ、ここまで5楽団の中でもダントツ

 

第4楽章は不満の要素は全くなし

 

分厚い弦、美しい木管、バランスの良い金管

 

独唱はソプラノの安藤赴美子が素晴らしい

 

ピンクのロングドレス、容姿も大変麗しい

 

合唱のシティ・フィル・コーアは楽団付きとは言え、アマチュア

 

男女の人数バランスが悪いが(3:1くらい)、男声陣は良く頑張った

 

女声陣は安定していて、特にソプラノの反応が良い

 

藤岡の合唱への指示出しは鋭く、力強く、パンチの効いた熱演

 

第4楽章の後半は何も言うことなし、唯々感動した

 

コーダはN響、ヤングよりさらに速く、猛烈な熱量で駆け上った

 

 

コンサートマスターは戸澤哲夫

 

2nd.トップに桐原宗生(札響、元シティ)、その隣に盛川奈々

 

ホルンのトップは小林祐治

 

木管は竹山愛-本多啓佑-山口真由-皆神陽太

 

トランペットのトップは松木亜希、音色の使い分けのセンスが抜群

 

首席の目等が留学不在のティンパニは、久一忠之(都響)

 

 

第九、6公演聴き比べの5つ目
 

藤岡/シティフィルの第九は本公演1回のみ


自席は1階前方

 

第九聴き比べを始めた2016年以降4年間で、一番感動した

 

 

 

藤岡幸夫 (1962- )