9月15日(土) オペラシティ コンサートホール

【第318回 定期演奏会】

 

高関 健(指揮)

東京シティ・フィルハーモニック

コンセプシオン(ソプラノ):半田美和子*

トルケマダ(テノール):村上公太*

ラミーロ(バリトン):桝 貴志*

ゴンサルヴェ(テノール):樋口達哉*

ドン・イニーゴ・ゴメス(バス):北川辰彦*

 

モーツァルト/交響曲第39番 変ホ長調

ラヴェル/歌劇 『スペインの時』 (演奏会形式)*

 

 

 

半田美和子/コンセプシオン

 

 

 

村上公太/トルケマダ

 

 

 

桝 貴志/ラミーロ

 

 

 

樋口達哉/ゴンサルヴェ

 

 

 

北川辰彦/ドン・イニーゴ・ゴメス

 

 

 

またまた、東京シティ・フィルの大ヒット

 

いやー、楽しかった

 

 

まず、前半のモーツァルト

 

弦はラヴェルと同じ大編成のまま演奏(14型)

 

オーケストラが良い音を出す

 

こういうドイツ系の音を出すのはN響とシティ・フィルくらいでは?

 

表に若手奏者を揃えた、1st.ヴァイオリン(セクション)がめちゃ上手

 

推進力、めりはりに長けた秀演

 

第3楽章のクラリネットも良かった

 

 

後半は、注目の『スペインの時』

 

オーケストラの前奏が始まった途端、雰囲気たっぷりの音がして、びっくり

 

前半のドイツから、いきなりフランス(スペイン?)へ飛び、このレベルの演奏は凄い

 

プレトークで、この曲はラヴェルのオーケストラ曲の最初期のもの

 

以降の全てのラヴェルの曲の断片(エッセンス)が入っているとの説明

 

まさにその通りで、1時間どっぷりとラヴェルの世界を堪能

 

全体の音楽的な感興も秀逸だが、オペラとしての構成も見事

 

登場人物にワーグナーで言うところの、ライト・モチーフが与えられる

 

モチーフが場面に応じて変化していく様は、ニュアンスが複雑で音響的

 

ストーリーの節目の劇的な音楽も多彩

 

それらを丁寧に描き分けて見せた指揮者、オーケストラは素晴らしい出来

 

そして、歌手がまた皆良かった

 

配役的にも役柄に良く合った人選

 

なんと言っても、コンセプシオン(ソプラノ)が要

 

半田美和子は、歌に振りも交えて、場面場面の感情をスペイン風(?)に激しく表現

 

字幕(訳)は、とても分かりやすく、お話し自体の面白さが存分に味わえた

 

時おり、思わず吹き出しそうになってしまった

 

最後、五重唱からの大団円は笑いと驚きの渦

 

 

コンマスは戸澤哲夫、フォアシュピに小林壱成が客演

 

自称、半田さん追っかけとしては、目の前で見れて、大満足

 

えっ、そっち?