3月21日(水) 第一生命ホール

【ウィークエンドコンサートシリーズ 2017-2018】


室内楽ホール de オペラ

 

モーツァルト/オペラ 『フィガロの結婚』 より (全アリアカット重唱版)

日本語台詞台本・構成・演出:林美智子

 

序曲

《第1幕》

〈小二重唱〉「5…10…20…」

〈小二重唱〉「もし夜中に奥様がお呼びになれば」

〈小二重唱〉「どうぞお先に、まばゆい奥様」

〈三重唱〉「何だと!すぐ行って」

 

《第2幕》

〈三重唱〉「スザンナ、出ておいで」

〈小二重唱〉「開けて、早く開けて」

〈フィナーレ〉「この悪たれ小僧、早く出てこい」

 

《第3幕》

〈六重唱〉「この抱擁でわかっておくれ」

〈小二重唱《手紙の二重唱》〉「そよ風に寄せて」 

〈フィナーレ〉「行進曲だ・・・さあ行きましょう」

 

《第4幕》

〈フィナーレ〉「そっと近づいていってやろう」

 

出演

ケルビーノ/バルバリーナ:林美智子(メゾソプラノ)

アルマヴィーヴァ伯爵:加耒 徹(バリトン)

伯爵夫人:澤畑恵美(ソプラノ)

フィガロ:黒田博(バリトン)

スザンナ:鵜木絵里(ソプラノ)

バルトロ:池田直樹(バス・バリトン)

マルチェリーナ:竹本節子(メゾソプラノ)

ドン・バジリオ/ドン・クルツィオ:望月哲也(テノール)

アントニオ:晴 雅彦(バリトン)

河原忠之(ピアノ)



いやー、楽しかった


笑いすぎて、ずっと涙目


いつ見ても、途中で訳が分からなくなるフィガロだけど


今日ので、ようやく半分くらい分かった??



いきなり客席後方扉から、林=ケルビーノが入って来て開演


中通路のあたりで、前口上が始まってびっくり


続いて、全員が後方扉から入場


その後幕中も、演技は舞台と客席の両方を使って、立体的(?)に進行


横扉へ捌けたり、後方へ捌けたり、演者は大忙し?


なるほど、室内楽ホール de オペラって、こういうことね



演技は日本語台詞


話しがややこしい所は、端折って口上で面白おかしく説明


そもそもアリアがないから(カット)、お話しがテンポ良く進む


重唱は原語、舞台後ろの大プロジェクター画面に字幕


これは見やすい



舞台上はピアノの他は椅子が何脚か


“エア” 扉を使って部屋への出入り(内/外)を演出


なので、部屋の外にいるはずの人も、常に芝居してなきゃならない


これ、いいアイディア


その他、小ネタ満載(書き切れない)



衣裳はフィガロが茶のベスト、伯爵がシルバーの燕尾服


それ以外は、黒で統一


バジリオは手に指揮棒(結構マヌケ)


スザンナはスカーフ


ケルビーノはもじゃもじゃ頭のかつら


あくまで演奏会だし、これで十分



歌手はみなさん良かったけど、男心をくすぐるのは、やっぱり女声二人


澤畑=ロジーナは、安定、安心


母性を感じる?


因みに、澤畑さんのほんとの旦那はヴァイオリニストの矢部達哉


鵜木=スザンナは初めて聴いたけど、とっても良い


やんちゃな感じの演技もはまり役


ファンになっちゃったかも


“手紙の二重唱”、良かった!


MVP(MIP?)は、竹本=マルチェリーナ


大袈裟な演技と見た目がツボ、歌も上手い



この企画、来年もやるなら、是非また来たい


演目は何が良いだろうか?


自席は9列右端


林=ケルビーノが、こっちに向かって走り込んできて、思わず怯んだ ( ゜o゜)