7月19日 オペラシティ コンサートホール

デトロイト交響楽団 来日公演 2017

指揮:レナード・スラットキン
ヴァイオリン:諏訪内晶子*

武満徹/遠い呼び声の彼方へ!*
コルンゴルト/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調*
チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調


なんで、わざわざデトロイト響が武満やんなきゃいけないのか疑問

正直、面白いわけないわなぁ

演奏の質自体は高レベル

コルンゴルトはちょっと感動的!

諏訪内さんのソロは美音で、変に歌い込まずこなれた感じがいい

それにも増してオーケストラ!

響きが素晴らし過ぎて、ちょっと涙ぐんでしまった

凄いぞ、デトロイト響!

スラットキンの指揮も巧い

最小限の動きできっちりコントロール

さすがは職人

ソリストアンコールなしは、当然だったと思う

チャイコも素晴らしい演奏で感激

オーケストラ、特に弦楽器の響きが美しい

重すぎず軽すぎず、アメリカのオケにしては深みがある印象

全盛期のセントルイス響の様

音楽づくりそのものは、いかにもスラットキンらしい

テンポ設計が気持ち良い

強弱の抜差しもつぼを得たもので、やり過ぎない

こういうすっきりしたチャイコフスキーも良いものです

聴後は心地よい爽快感

金管は凄く上手いとも思いませんが、華やかで明るい音色は特徴的

アンコールの1曲目に “花は咲く”

これがまた滅茶苦茶美しい!

全ての管楽器パートにソロでメロディが受け渡されて行くアレンジも秀逸

スラットキンで思い出すのは、阪神淡路の震災直後のこと

セントルイス響を連れてきて、3割にも満たないシンフォニーホールでの公演

(たしか、翌日は神戸で慈善演奏を行ったはず)

そんなことを考えていたら、ポロポロと泣けてきてしまった

2曲目にフェリックス・スラットキン/悪魔の夢

湿っぽいまま終わらず、華やかに締め括り

自席はステージ上手上の2階バルコニー (B席、1諭吉)

ホルン、ティンパニが中央、上手に金管、下手に打楽器

オケの配置のお陰でバランスも問題なく、快適に鑑賞できました